引き続き米株と金利動向を注視

Market Summary
16日の海外外為市場は、円売り / 新興国通貨買いの展開となった。この日の主要な欧米株式は軒並み上昇。主要な新興国株式も中国とトルコ以外は総じて堅調に推移したことで、外為市場ではクロス円を中心に円売り圧力が高まった。最も上昇したクロス円はNZD円(0.96%上昇)。次いでカナダ円(0.93%上昇)となった。ドル円はクロス円にけん引され高値112.33まで上昇した。一方、リスク選好相場にサポートされ新興国通貨は堅調に推移した。特にトルコリラの上昇が目立った。米国との関係改善が意識され、この日は対ドルで1.74%上昇した。
米株は主要3指数が急反発した。米長期金利の上昇スピードが緩慢になってきたタイミングで好決算が重なり、ダウ平均は前日比547.87ポイント高の25,798.42で終了。今年3月下旬以来の上げ幅となった。S&P500指数とナスダック総合指数も2%上昇して引けた。国際商品市況ではNY原油先物11月限が前日比0.14ドル高の1バレル=71.92と続伸。米国とサウジアラビア/イラン間での政治的緊張が供給懸念を想起させ相場をサポートした。一方、NY金先物12 月限は買戻し基調を維持し、前日比0.7ドル高の1トロイオンス=1231.0で引けた。

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Market Analysis
良好な四半期決算が意識され16日の米株は急反発した。S&P500指数は2016年の上昇相場をサポートしてきた52週MAをかろうじて維持(同時にサポートラインも維持)。VIX指数も再び警戒水準の20ポイント以下へ低下している。原油価格が70ドル台の水準を堅持する状況の中、米株が安定化に向かえば米長期金利には上昇圧力が再び高まろう。このケースで注目すべきは、再三指摘してきた株高トレンドが耐え得る米長期金利の適正水準である。3.2%台へ再上昇して尚、株高維持となれば、3.0%~3.2%台の水準が適正水準として米国株式市場で織り込まれたと判断したい。米株続伸と米長期金利上昇の鍵は引き続き四半期決算の内容次第だろう。良好な決算内容が続く場合、米国市場ではリスク選好ムードが高まろう。

本日のドル円は、米株の安定化と日米利回り格差の拡大にサポートされる堅調地合いを想定したい。上値の攻防分岐は21日MA(112.93)となろう。10日MA(112.67)の上方ブレイクは21日MAトライのシグナルとして想定したい。一方、下値の攻防分岐は104.55を起点とした短期サポートラインとなろう。このラインは今日現在、111.70前後で推移している。尚、直近のオーダー状況だが、112.50から112.80にかけては断続的にオファーが観測されている。
一方、ユーロドルは米国市場のリスク選好相場に伴う米独利回り格差の拡大を想定し、下値トライを警戒したい。昨日は直近安値1.1429からの50.00%戻しで見事に上値がレジストされ、且つ相場の弱さを示唆する上影陰線が示現。10日MA(1.1541)の下方ブレイクは1.1500トライのシグナルと想定したい。1.1630にはオファー、1.1530および1.1500にはビッドがそれぞれ観測されている。

【チャート①:S&P500指数】

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【チャート②:VIX指数(米株ボラティリティ)】

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【チャート③:ドル円】

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【チャート④:ユーロドル】

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