焦点はユーロドル1.15の攻防

Market Summary
9日の海外外為市場は、米国との政治摩擦が意識されたロシアルーブル売りとトルコリラ売りに加え、ユーロ売りも重なり、米ドル高優勢の展開となった。ユーロドルは大陰線が示現。安値1.1524まで下落する局面が見られた。一方、ドル円は111.00を挟んで売り買いが交錯した。
米株は上値の重い展開に。原油価格の下落と金利低下を背景にエネルギー株と金融株に売り圧力が高まった。ダウ平均とS&P500指数は続落。ナスダック総合株価指数は8日続伸するも終盤の上げ幅縮小により、前日比3.456ポイント高の7891.782で終えた。NY原油先物9月限は米中貿易摩擦への警戒感から、前日比0.13ドル安の1バレル=66.81と続落。一方、NY金先物12 月限は対ユーロでの米ドル高が嫌気され、前日比1.1ドル安の1トロイオンス=1219.9と3営業日ぶりに反落した。

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Market Analysis
ドルインデックスは、6月下旬より上値を抑制し続けているフィボナッチ・プロジェクション95.60レベルをトライする展開となっている。ユーロドルの1.15トライ、英国の”No-deal Brexit”リスクを意識したポンド売り、NZ準備銀行(RBNZ)の通貨安志向によるNZD売り、さらには新興国の政治リスクと当該国の通貨売り、という現在の相場環境を考えるならば、米ドルがそれら通貨売りの受け皿となり、ドルインデックスは95.60を突破しよう。95.60以上の攻防へシフトし尚も米ドル高が続くかどうか、この点を見極める上でユーロドルの動向が重要となってくる。
本日最大の焦点は、1.1500の攻防となろう。このレベルにはビッドが観測されている一方、下の水準にはストップオーダーが置かれている。1.15台ブレイクとなればストップヒットにより下落幅が拡大し、ドルインデックスは95.60を完全に突破するだろう。ユーロドルが1.15以下の攻防へシフトする場合、次のサポートポイントはフィボナッチ・プロジェクション50.00%の水準にあたる1.1400レベルとなろう。だが、今回のユーロドル下落の主因が米欧間のファンダメンタルズと金融政策の格差であることを考えるならば、この格差を縮小させる材料が無い限り、1.14ブレイクの可能性がくすぶる。1.14をも下方ブレイクする場合は、プロジェクション61.80%の水準1.1290前後を視野に下落幅が拡大する展開を想定したい。尚、ユーロドル反発の材料として目先注視すべきは、トランプ米大統領による米ドル高けん制発言となろう。
一方、本日のドル円は底堅い展開を想定している。米ドル買い、通貨オプション市場の落ち着いた状況、そして米株高維持の状況を考えるならば、反落しても110.60-50ゾーンを維持しよう。111円台では、オファーが観測されている111.30-50ゾーンの攻防に注目。

【チャート①:ドルインデックス】

dollar index ドルインデックス

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

【チャート③:ドル円】

USDJPY ドル円

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