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米GPD速報値と株式動向

Market Summary
25日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。米株が急反発し、それに伴い米長期金利の低下圧力も後退。米国市場のリスク相場を背景に、外為市場では米ドル買い圧力が高まった。対照的に売り優勢となったのが欧州通貨だった。英ポンドはBREXITリスクが重石となり、対ドルで1.2796と9月5日以来の水準まで低下。一方、ユーロはECBイベントを受け、対ドルで1.1353と8月16日以来の水準まで「ユーロ安/米ドル高」が進行した。ドル円は売り買いが交錯するも、世界的な株式の反発がサポート要因となり、112.67まで反発する局面が見られた。
米株は主要3指数が反発。好決算が意識され、下落のきつかったハイテクセクターを中心に買い戻し圧力が高まった。ナスダック総合指数は前日比約3%の上昇となり、209.935ポイント高の7318.336ポイントで引けた。国際商品市況では、NY原油先物12月限が株高を好感し続伸。前日比0.51ドル高の1バレル=67.33ドルで終了した。一方、NY金先物12 月限は、前日比1.3ドル高の1トロイオンス=1232.4と小反発。米ドル高と株高に上値が抑制されるも買戻し基調を維持した。

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Market Analysis
25日の米株は反発。しかし、VIX指数が未だ警戒水準の20ポイント以上で推移しており、投資家のリスクセンチメントが改善したと判断するのは早い。反発基調を維持する材料として本日注視すべきは、7-9月期の米実質国内総生産(GDP)速報値となろう。政府支出の減少により4-6月期確報値から低下する見通しだが、市場予想の3.3%を上回る内容となれば、FEDが主張する持続的なファンダメンタルズの底堅さが意識され、米株は反発基調を維持しよう。米株安圧力の後退は、長期金利の低下圧力の後退につながる。原油価格が下落トレンドを形成する中、株式反発のみの金利上昇には限界があろう。3.2%台の水準へ再度到達しない限り、長期金利がリスク要因として意識される可能性は低い。米GDPが市場予想を下回る場合は、来週以降の決算内容を見極めたいとの思惑も重なり、米株の反落を警戒したい。

本日のドル円は底堅い展開を想定。米株急落でも底堅さを維持する状況を考えるならば、下値トライの局面では3月安値104.55を起点とした短期サポートライン、もしくは112.00ブレイクの局面で反発する展開を想定したい。米株が反発基調を維持する場合は、21日MA(112.85前後)トライを意識したい。111.80-70にはビッド、112.80-90にはオファーがそれぞれ観測されている。一方、ユーロドルは、米独利回り格差の拡大傾向を考えるならば、1.1300トライを意識したい。ドラギECBは予定通り年内で量的緩和を終了することをあらためて表明。2018年に入り景気が減速傾向にあり、且つイタリアの財政リスクが浮上しているタイミングでのドラギECBのスタンス維持は、今後のユーロ相場の重石となろう。米株が反落することで調整の反発圧力が高まっても、昨日高値1.1432レベルで上値が抑制される展開を想定したい。1.1300にはビッド、1.1295下にはストップが観測されている。

【チャート①:VIX指数】

VIX ボラティリティ

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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