FOMC後のマーケット展望

Market Summary
25日の海外外為は円安優勢の展開となった。世界的なリスクセンチメントの改善に伴う円売りはこの日も続き、円相場は主要な先進国通貨と新興国通貨に対し下落した。特に英ポンドでの円売りが目立ち、ポンド円は高値149.01まで上昇する局面が見られた。ドル円は高値112.97まで上昇するも、113.00のオファーにレジストされた。ユーロドルはユーロ高の局面が散見された。しかし、1.17後半で上値が抑制される状況が続いた。
米株は強弱まちまちの展開に。FOMCを前にしたポジション調整によりダウ平均とS&P500指数は小幅に下落した。一方、主力ハイテク株買いにサポートされたナスダック総合株価指数は前日比14.223ポイント高の8007.471と続伸した。NY原油先物11月限は需給のひっ迫観測を背景に、前日比0.20ドル高の1バレル=72.28と続伸。一方、NY金先物12 月限は対ユーロで米ドル売りの局面が散見されたことで、前日比0.7ドル高の1トロイオンス=1205.1と小幅に続伸して終了した。

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Market Analysis

米株をはじめとしたボラティリティは低水準で推移する状況が続き、投資家のリスク選好スタンスに大きな変化は見られない。この状況が続く限り、ドル円も上値トライが継続しよう。テクニカル面ではフィボナッチ・プロジェクション61.80%の水準112.90レベルを上方ブレイクしている。昨日は113.00のオファーに上値がレジストされたが、株高トレンドの維持を考えるならば、7月高値113.16をターゲットに上昇幅の拡大を想定したい。

本日の株式市場、特に米株の動向はFOMCの内容に左右されよう。パウエルFRB(FED)は堅調なファンダメンタルズを土台とした段階的な利上げペースを維持する可能性が高い。FEDによる良好なファンダメンタルズが続くとの予測と利上げペース維持の結果となれば、米株は上値トライの展開となろう。米株高は円売り圧力を高め、ドル円はクロス円にけん引されるかたちで上昇基調を維持しよう。113.00のオファーを完全に突破する場合、次のターゲットは上述した113.16の突破である。突破の鍵は米長期金利にあろう。FOMC後も上昇基調を維持するならば、113.16を突破しよう。だが、8月下旬以降、米長期金利は上昇一辺倒を辿り続けている。それに伴い日米利回り格差も拡大傾向にある。9月以降はこの利回り格差とドル円との相関性が再び高まり、株高とともにドル円の上昇をサポートしてきた。だが、FOMC前に上昇した米長期金利は往々にしてFOMC後に低下するパターンが見られる。期待先行で金利が上昇し(=債券が売られ)、その調整(=債券の買戻し)が入るためである。今回も同様の展開を警戒したい。この場合、株高による円売りと米長期金利の低下に伴う米ドル売りがぶつかり合うことで、113.16前後で上値がレジストされる展開を想定したい。

一方、ユーロドルだが、1.18前後で上値がレジストされ続けている状況を考えるならば、FOMC後の下値トライを警戒したい。反落する場合、テクニカル面での焦点は21日MA(1.1664前後)の維持となろう。一方、上値の焦点は1.1850で変わらず。

【チャート①:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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