焦点は米国イベント

Market Summary
21日の海外外為市場は米ドル売りが継続した。トルコリスクの一時的な後退とトランプ発言を背景に、ユーロドルは反発基調を維持。高値1.1600と、今月9日以来の水準まで上昇する局面が見られた。ドル円は米ドル売り以上に株高を背景とした円売りの方が勝り、110.54まで反発する局面が見られた。「米ドル安+株高」を背景にクロス円も総じて円安優勢で推移した。
米株は主要3指数が上昇した。ダウ平均およびS&P500指数は4営業日続伸。特にS&P500指数は取引時間中の最高値を更新する局面が見られた。NY原油先物9月限は米ドル安と米中貿易協議に対する期待が相場のサポート要因となり、前日比0.92ドル高の1バレル=67.35ドルと続伸して終了した。一方、NY金先物12 月限は米ドル安を背景に上昇基調を維持し、前日比5.4ドル高の1トロイオンス=1200.0ドルで引けた。

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Market Analysis
今日以降、米国イベントの内容次第で米ドル相場のトレンドが左右される展開を想定したい。本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。すでに指摘したとおり、焦点は国際貿易摩擦に対するパウエルFRBの警戒度合にある。先月から続くトランプ米大統領によるFEDの利上げおよびそれに伴う米ドル高批判が意識されているタイミングで、国際貿易摩擦が米景気拡大の阻害要因という危機意識がパウエルFRB内で高まっていることが判明すれば、米ドル高を調整する動きが続くことが想定される。注視すべきはユーロドルの動向だろう。米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは今月15日に96.98まで到達した後、リトレースメント23.60%の水準95.15まで下落中。調整売りのけん引役は2%近く上昇しているユーロドルである。テクニカル面では21日MAを一気に突破し、6月14日高値1.1851を起点とした短期サポートライン(今日現在1.1693付近)をトライするムードが高まってきた。対ユーロで米ドル安が加速すれば、他のドルストレートにもその影響が波及しよう。一方、国際貿易摩擦のリスクよりも米経済の先行きについて強気の見通しがコンセンサスとして確立されていることが判明するならば、米ドルが買い戻される展開を想定したい。この場合、ユーロドルは1.15台の維持が焦点となろう。1.1650にはオファー、1.1500にはビッドがそれぞれ観測されている。
ドル円は引き続き株式にらみの状況が続こう。米ドル高の調整が続いても株高維持ならば、110.00前後で底がさを維持しよう。このケースでは21日MAを目先の上限と想定し、まずは110.70レベルの攻防が焦点となろう。警戒すべきは、米ドル高と株高を調整する動きが重なる展開である。このケースでは下値トライを想定したい。昨日安値109.76を下方ブレイクする場合は、ビッドが観測されている109.50が次のターゲットとして浮上しよう。株式動向次第では、6月の反転ポイント109.35および109.20をトライする可能性がある。尚、今日から明日にかけて米中貿易協議が再開される予定となっている。だが、事務レベルではトランプサイドを納得させる協議となる可能性は低い。米株高の調整イベントとして警戒したい。


【チャート①:ドルインデックス】

dpllar index ドルインデックス

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

【チャート③:ドル円】

USDJPY ドル円

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