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今週の焦点:FEDスピーカーの講演、米CPI、英中銀イベント

Market Summary
今週の外為市場は、引き続き米ドル相場の底堅い展開を想定したい。主な変動要因はFEDスピーカーの講演と4月CPIとなろう。ドル円の焦点は110円台の再トライ。110.00から110.30レベルにかけては断続的にオファーが観測されている。一方、ユーロドルの焦点は1.1900ブレイクとなろう。このレベルにはビッドの観測あり。米国イベント以外の注目材料は、英中銀(BoE)イベントとなろう。

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Market Analysis
米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは、重要レジスタンスポイント91.00を突破しただけでなく、2017年1月高値103.82を起点としたレジスタンスラインの上方ブレイクにも成功している(チャート①参照)。2月に付けた88.25からの38.20%戻しをトライするかどうか、この点を見極める上でまずはFEDスピーカーの言動に注目したい。注視すべきはインフレについての言及の有無となろう。5月FOMC声明はインフレ目標の達成に自信を示す内容となった。よって、各FEDスピーカーがこの点について語るならば楽観的なスタンスを示す可能性が高く、米長期金利と米ドル相場の上昇トレンドをサポートするイベントとして捉えておきたい。もうひとつの注目材料は4月CPIとなろう。こちらは内容次第で米ドル相場が上下に振れる展開を想定したい。「原油価格の高止まり→米長期金利の上昇基調維持」というタイミングで(チャート②参照)、コア指数が市場予想(前年同月比:2.2%)を越える場合、FEDによる利上げペースの加速観測が高まり「米長期金利上昇→さらなる米ドル高」の展開が想定される。逆に市場予想以下のケースでは、急速に進行した米ドル高の調整相場を想定したい。
今週、注視すべき通貨ペアは引き続きユーロドルとなろう。上述した米国イベントが米ドル相場をサポートする可能性があり、未だ12万枚を越える投機筋のユーロネットショートの状況も考えるならば、1.19ブレイクを警戒したい。ユーロドルの調整相場(=ユーロ売り/米ドル買い)が継続する場合、ドル円のサポート要因となろう。だが、110円トライには米ドル買いに加え株高維持も条件となる。決算発表(株高要因)がピークアウトしたタイミングで米インフレ上昇への警戒感が高まれば、不安定な値動きとなる可能性がある。だが、ボラティリティは低位で安定中。4日の急進も考えるならば、リスク回避相場へ急転換する可能性は現時点では低い。よって、焦点は108円トライよりも110円の再トライとなろう。
米国イベント以外では、BoEイベントに注目したい。3月コアCPIが前年同月比2.3%と、1月時点の同2.7%から急速な鈍化傾向を辿っていることで、OISから算出した利上げ確率は11%前後まで低下中。実際にハト派のイベントとなればポンド売りで反応しよう。それが一過性で終息するかどうか、この点を見極める上で声明文とカーニー総裁の会見が注目される。ドル円とユーロドルのチャート分析は、別途テクニカルレポートを参照されたし。

【チャート①:ドルインデックス】

Dollar index ドルインデックス

【チャート②:原油価格と米長期金利】

NY原油先物 WTI 米10年債利回り

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