国際貿易摩擦問題に対する市場の思惑

Market Summary
3日の海外外為市場は、市場予想を下回った英国製造業PMIを受け英ポンドに売り圧力が高まった。英ポンド売りはユーロ相場のサポート要因となり、ユーロ/英ポンドは高値0.9033まで急騰した。この動きを受けユーロドルも反発地合いとなり、高値1.1628まで上昇する局面が見られた。ユーロ円も128.50台でサポートされると、NYタイムに高値129.14まで反発する局面が見られた。一方、ドル円に目立った変動は見られず、111円前半で売り買いが交錯する展開が続いた。
主要な新興国通貨は対米ドルで下落した。下落幅が拡大したのがブラジルレアル。10月の大統領選挙に対する警戒が尚もレアル相場の重石となり、米ドル/レアルは4.09台から4.16手前まで反発した。一方、トルコ中銀は今月13日の会合で国内の高インフレに対し対策を講じるシグナルを発信。しかし、リラ売り圧力が後退することはなく、対米ドルで6.7304まで下落する局面が見られた。

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Market Analysis
週明けの海外外為市場では英ポンド売りが目立った。No-deal Brexitリスクが意識される中、本日21時15分(日本時間)にカーニー・イングランド銀行(BOE)総裁の証言が予定されている。8月の利上げ決定とインフレ動向について話す予定となっている。話の過程でNo-deal Brexitリスクが英国経済に与える負の影響について言及がある場合、英ポンド売り圧力がさらに高まる可能性があるため要注意。英ポンド売りはユーロ相場のサポート要因となろう。だが、ユーロドルは国際貿易摩擦問題、特に対中関税第3弾実施の可能性に対する思惑次第でトレンドが決定されよう。トランプ米政権サイドは9月6日に産業界からの意見募集を締め切り、その後速やかに最終品目リストを公表し、対中関税第3弾を発動する。今週はこの動きに敏感にならざるを得ず、「国際貿易摩擦=米ドル買い」圧力が高まるならば、ユーロドルは目先のサポートポイント1.1580レベルをトライする展開を想定したい。この水準を下方ブレイクする場合、次のターゲットは21日MA(1.1544レベル)となろう。上の水準1.1550にはビッドが観測されている。反発しても上値は限定的となろう。本日は10日MA(1.1634レベル)の攻防が焦点だが、このMAを突破しても8月31日高値1.1690を上限に上値が抑制されよう。テクニカル面では、フィボナッチプロジェクションの23.6%水準1.1685レベルでの反落を警戒したい。

一方、ドル円は株式にらみの展開となろう。米株先物はプラス圏で推移。米株が高値圏での攻防を維持する限り、ドル円の下落幅は限定的と想定している。だが、通貨オプション市場ではドルプットの需要がにわかに高まっている。リスクリバーサルも下方に拡大傾向にあり、ドル円の下落に対する市場の警戒感がうかがえる。下落のきっかけとして注視すべきは、国際貿易摩擦の問題による米株の反落だろう。本日は8月23日安値110.50を下限と想定する一方、上値は111.50レベルまでの上昇を意識したい。110.60-50ゾーンにはビッドが観測されている。一方、111.30および111.50にはそれぞれオファーの観測あり。

【チャート①:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

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