焦点は引き続き米企業決算と貿易摩擦の動向

良好な企業決算にもかかわらず23日の米株は売り買いが交錯する展開となりました。米中貿易摩擦で新たな進展、特に新たなネガティブ要因が発生するするかどうか、この点を警戒したいところです。ドル円と€ドルのポイントを含めて、詳細は本日のマーケットレポートをご覧ください。

Analysis Highlights

・米企業決算は良好 リスク要因は米中貿易摩擦の新たなネガティブ要因

23日の米株は良好な企業決算にもかかわらず売り買いが交錯。主要3指数はプラス圏で引けたが、上値の重さを市場に印象付けた。米株の抑制状態を受け、長期金利は2.8%手前で反発基調が抑制されている。目下、米株の反落リスクとして注視すべき要因は2つある。ひとつは、米製造業およびハイテクセクターの決算である。特に景況感(見通し)が重要な材料となることはこのレポートで指摘してきた。先週バンカメのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は米国経済の先行きについて楽観的な見方を示し、昨日決算を発表した企業IBMとユナイテッドテクノロジーズの2019年12月期通期の1株利益見通しは市場予想を上回った。また、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も実質売上高で2~4%の成長を予測した。ハイテクセクターの決算を見極める必要はあるものの、ここまでの決算内容を考えるならば、現状、決算が米株の反落要因となる可能性は低い。よって、注視すべきはもうひとつのリスク要因、米中貿易摩擦である。昨日はこの問題について新たな進展は見られなかったが、引き続き観測報道やトランプ米大統領のツイートには注視したい。それらがネガティブ要因であるならば、米株は調整の反落局面が散見されよう。そしてこの問題が意識されてのリスク回避相場では、米ドル買い圧力が高まり易いことも意識しておきたい。

【チャート1: S&P500/ VIX指数】

S&P500 VIX

・ドル円は株式にらみ ユーロドルは引き続きダウンサイドリスクを警戒

本日のドル円は109円台を中心に売り買いが交錯する展開を想定している。米株の反発圧力は後退気味。しかし、良好な企業決算が続いており米株のサポート要因となっている。だが、長期金利が抑制状態である点を考えるならば、ドル円の上昇幅は限定的となろう。目先は厚いオファーが観測されている110.00の突破が焦点。これを達成する場合は、110.22レベルで推移している52日MA、および直近高安のリトレースメント61.80%の水準110.35を次のターゲットと想定している。110.10から110.25にかけては断続的にオファーの観測あり。一方、下値は109円台の維持が焦点となろう。109.00を目指すならば、上記の米中貿易摩擦の問題で新たなネガティブ要因が出ている可能性が高い。また、米国政治の混乱もその要因となり得る。109.20から109.00にかけては断続的にビッドが観測されている。
ユーロドルは引き続き下値トライを警戒したい。通貨オプション市場ではユーロプット(1週間)の需要が拡大し、リスクリバーサルは低下基調へ転じている。攻防分岐は引き続き短期サポートラインを想定。今日現在1.1330付近で推移している。この水準にはビッドが観測されている。一方、上値の焦点は厚いオファーが観測されている1.1400の突破が焦点となろう。それを達成しても21日MA(1.1422前後)で反落する展開を想定している。

【チャート2:ドル円】

USDJPY ドル円


【チャート3:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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