リスク選好と米ドル相場の反応

同じリスク選好の状況下でも12日と13日の米ドル相場は全く真逆の反応となりました。この要因は?本日のドル円とユーロドルの焦点は?マーケットレポートをご覧ください。

Analysis Highlights

・リスク選好と米ドル相場の反応

昨日の海外外為市場は米ドル買い優勢の展開となった。株高の維持に加え、1月消費者物価コア指数(前年同月比)が市場予想を上回ったことで、米長期金利が2.7%台へ再上昇した。ドルインデックスは、オセアニア時間にレジスタンスポイント97.20レベルを突破した。直近2日間の動向で注視すべきは、リスク選好に対する米ドル相場の反応である。12日のリスク選好に対しては米ドル売りで反応した。一方、昨日は上記の通り米ドル買いで反応した。反応が真逆になった要因は米独利回り格差の動向とユーロドルのトレンドにある。12日は米独利回りともに上昇したため、255bpレベルで利回り格差の拡大が抑制された。一方、昨日は「米金利上昇/独利回り低下」の展開となった。結果、米独10年債利回り格差が急拡大し、これまでキャップされていた256bpの突破に成功し258bpまで拡大。ユーロドルはあっけなく1.12台へと反落した。これらの動向が示唆することは、同じリスク選好の状況下でも、米ドル相場のトレンドを決定するのは利回り格差にある、ということである。株高を背景に米長期金利が上昇しても、FEDの政策転換によりその上昇幅は抑制されやすい状況にある。この状況下で他国の金利も同時に上昇する場合、利回り格差は拡大しない。よって、米ドル高圧力は高まらず、むしろリスク性の高い新興国通貨買い圧力の方が高まり易い(12日の動向)。一方、米長期金利の緩やかな上昇に加え他国の金利が低下する局面では米ドル買い圧力が高まり易い(13日の動向)。ユーロドルの動向が米ドル相場のトレンドに大きな影響を与えている状況を考えるならば、特に注視すべきは米独利回り格差である。そして米欧ファンダメンタルズの格差が今後も指標データで確認されるならば、ユーロドルは昨年最安値1.1213をトライする可能性があろう。尚、本日はドイツ&ユーロ圏GDPと米小売売上高が発表される。

・ドル円は111.30突破が焦点 ユーロドルは指標データにらみ

日米の株高維持を土台に本日のドル円も底堅い展開を想定している。目先の上値ターゲットは、昨日指摘した75日MA(111.26前後)となろう。111.30手前には200日MAが推移している。111.30レベルを本日の上値攻防分岐と想定し、この水準の突破に成功する場合、昨年12月後半に相場をレジストした111.50のトライを想定したい。一方、下値の焦点は、昨日安値110.40レベルの維持となろう。
ユーロドルは1.1213-1.1340をコアレンジと想定。上記の指標データ次第で上下に振れる展開となろう。より注視すべきは1.1213のトライである。米欧ファンダメンタルズの格差が再び意識される中、ドイツ&欧州GDPが市場予想を下回る場合、米独利回り格差がさらに拡大する可能性がある。1.1220および1.1200にはビッドが観測されている。一方、目先の上値の焦点は直近2日間で相場をレジストした1.1340となろう。このレベルから1.1400にかけては断続的にオファーが並んでいる。

【ドル円チャート】

USDJPY ドル円


【ユーロドルチャート】

ユーロドル EURUSD

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