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外為市場は「比較優位」の状況へ

「比較優位」。現在の外為市場を一言で語る言葉です。この点について、今回は英ポンドと豪ドルをピックアップして解説しています。FOMC後、比較優位の状況が目まぐるしく変化する可能性があります。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Analysis Highlights

・外為市場は「比較優位」の状況へ

17日の海外外為市場は、FOMCを前に動きづらい中でも英ポンドと豪ドルに対する売り圧力が目立った。これら通貨売りは、市場が意識している現在のマーケットリスクが何か、を端的に示唆している。そしてもうひとつ重要なことをこれらの動向は示唆している。それは「比較優位」という状況に、外為市場が突入しているということである。年初来騰落率を確認すると、上述した通貨は4月下旬まで対米ドルで堅調に推移していた。この主因は、FEDによる政策スタンスの転換にある。昨年12月のFOMCでFEDがハト派スタンスへ転換して以降、米長期金利(以下米金利)は低下の一途を辿り、節目の2.0%割れが視野に入る状況となっている。米金利の低下は基本的に米ドル売り要因である。この基本に従うが如く、英ポンドと豪ドルは堅調に推移してきた。しかし、5月に入るとムードが一変。その主因は米中対立(=中国リスク)とBREXITリスクの再燃である。前者は和解とは真逆の方向へ向かい、後者はリーダー不在という危機的な状況に陥っている。ここで注視すべきは、4月下旬までは「FEDの政策転換>中国&BREXITリスク」だった状況が、5月以降「FEDの政策転換<中国&BREXITリスク」と、不等号の向きが真逆になったことである。それ故、米ドルと比較して優位な立場にあった英ポンドと豪ドルの立場が、5月以降逆転している。このような流動的な状況を考えるならば、FEDによる最新の見通し(ファンダメンタルズ、インフレ、予想FFレート)の内容次第で、不等号の向きが再び逆転する可能性は十分にあろう。その場合、米ドル売り圧力が高まるだろうが、株高が同時に発生する場合、豪ドルや新興国通貨の買い圧力が高まろう。一方、英ポンドはリーダー不在問題の動向次第で上昇幅が決定しよう。

・ドル円とユーロドルの展望

ドル円は現在、「株高vs米金利の低下」という状況に陥っている。108円台で上値が抑制されていることを考えるならば、現在は「米金利の低下>株高」であり、米ドルと比較し円が優位な立場にある。FOMCの結果待ちという状況を考えるならば、本日も108.50以上で上値が抑制される展開を予想する。しかし株式市場が大きく崩れない限り、108円前半での押し目買いにサポートされよう。108.80にはオファー、108.20から108.00にかけては断続的にビッドが観測されている。
ユーロドルもレンジ相場を予想する。下値の焦点は、リトレースメント61.80%の水準1.1203の維持となろう。連日このテクニカルで相場がサポートされている。また、1.1200にはビッドが観測されている。一方、上値の焦点は1.1250の突破となろう。昨日は1.1246でレジストされた。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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