米株の反落リスクを警戒

本日より米製造業およびハイテクセクターの決算が発表されます。中国経済の減速が鮮明となる中、両セクターの決算内容は貿易摩擦の影響を見極める上で重要な指標となるでしょう。詳細は本日のマーケットレポートをご参照ください。

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Analysis Highlights

・米株の反落リスクを警戒

21日の外為市場は小動きながらも米ドルが買われる局面が散見された。現在の米ドル買いは株高が主因である。その米株が現在のトレンドを維持するためには企業決算の内容を確認する必要がある。本日以降、製造業およびハイテク企業の決算が順次発表される。これらセクターは米中貿易摩擦の影響が最も出やすいことから、その影響度合いを測る上で重要な指標であることは21日のレポート「続く米株にらみの状況」で指摘済み。
直近の中国指標データを確認すると、2018年12月期の輸入は前年同月比でマイナス7.6%の急減。中国国内の需要縮小が具体的数値で確認された。一方、輸出も同比マイナス4.4%と予想外に減少。内需にも外需にも頼ることができない状況は同国の経済全体に波及し、2018年Q4GDPは6.4%へ鈍化した。また、IMFは21日に公表した最新の世界経済見通し(WEO)の中で、貿易摩擦により中国経済が予想外に鈍化するリスクについて指摘した。具体的な数値とIMF予測により、再び中国リスクが意識されやすい状況にある。このタイミングで米製造業およびハイテク企業が貿易摩擦を理由に業績見通しを相次いで下方修正するならば、現在の反発トレンドが一度終息する展開を警戒したい。米株が反落する場合、長期金利に再び低下圧力が高まることで、外為市場では米ドル売り優勢の展開を想定したい。

・ドル円は反落を警戒 ユーロドルは短期サポートラインの攻防が焦点

本日のドル円は引き続き米株にらみの展開となろう。VIX指数は20ポイント以下の水準へ低下しているが、昨日の米株先物はマイナス圏で推移。トレンドは上記のとおり決算次第となろう。米株が反発基調を維持する場合、焦点は110円の突破となろう。110.00にはオファーが観測されている。また、110.10および110.25にもオファーの観測あり。これらオファーをこなす展開となれば、リトレースメント61.80%の水準110.35を視野に上昇幅の拡大を想定している。一方、米株が反落する場合は、109円台の維持が焦点となろう。109.40から109.20にかけてはビッドが断続的に並んでいる。109円ブレイクとなれば、2つの短期サポートラインの維持が次の焦点として浮上しよう。
ユーロドルも米株次第となろう。中国経済の減速はドイツ経済の減速(現在のユーロ売り要因のひとつ)を連想させる。米株高維持ならば短期サポートライン(1.1325前後)のブレイクを警戒したい。1.1310から1.1300にかけては断続的にビッドが並んでいる。1.1300下にはストップの観測あり。一方、米株が反落するケースでは「米金利低下→米ドル売り」にサポートされ反発しよう。だが、中国経済の減速リスクが意識されやすい状況下では、21日MA(1.1420前後)までの反発が限界と想定している。

【チャート1:S&P500指数/米10年債利回り】

S&P500 us 10years yield 米10年債利回り

【チャート2:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート3:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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