米長期金利の影響とECBイベント

米長期金利(米金利)と米ドル相場の相関性が崩れている現在の外為市場ですが、米金利が1.75%台の水準まで反発していることで、再び米金利と米ドル相場がリンクする可能性が出てきました。米金利の反発基調が続くかどうか、そして今日はECBイベントにも注目です。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

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Analysis Highlights

・米長期金利の影響とECBイベント

米長期金利(以下米金利)は11日も反発基調を維持し、一時1.752%の水準まで反発する局面が見られた。1.75%-1.80%のゾーンは7月FOMC以降のキャップ水準である。この水準を視野に反発し続けている状況を考えるならば、11日のレポート「株高の影響 >米金利反発の影響」で指摘した現在の外為市場の局面が変化しよう。事実、昨日の騰落率を確認すると、豪ドル以外の先進国通貨では軒並み米ドル高となった。一方、主要な新興国通貨では引き続き軟調地合いとなったが、下落率(幅)自体は小幅だった。尚も反発基調が続き1.80%台の水準へ到達する場合、米金利と米ドル相場が再びリンクする展開を予想する。
米金利以外で米ドル相場をサポートする要因として注視すべきは、本日のECBイベントである。中銀預金金利のマイナス幅拡大(-0.4% → -0.5%)について市場は完全に織り込んでいる。よって、焦点は量的緩和再開の有無にある。ドラギECBが量的緩和の再開を決定する場合、ユーロの独歩安を予想する。21日MA(1.1053前後)で上値が見事にレジストされ、地合いが再びベアトレンドへ転換しつつあるユーロドルは、重要サポートポイント1.0924(9/3安値)割れの展開を意識したい。だが、EU中核国の各中銀総裁は量的緩和の再開に疑義を唱えており、今回は見送られる可能性がある。この場合、2つのシナリオを考える必要がある。近い将来の量的緩和再導入を否定するケースでは、ユーロのショートカバー(買戻し)を予想する。一方、最新の経済予測をさらに下方修正する場合、市場参加者は年内の量的緩和再導入の可能性を意識しよう。このケースではユーロ安優勢を予想する。1.0924割れは米金利の動向次第となろう。

【米長期金利】

The US treasury yield 米長期金利 10年債利回り

・ドル円とユーロドルの展望

今日のドル円は引き続き底堅い展開を予想する。現状、米金利が急低下するリスクは後退している。その米金利と米ドル相場の相関性が回復する兆しが見えていることを考えるならば、108.00トライが今日の焦点となろう。本日、108.00には今年4月高値112.39を起点とした短期レジスタンスラインがクロスしている。ECBイベントでこのラインをトライする展開も意識しておきたい。107.90-108.00にはオファーが観測されている。108円台の攻防へシフトする場合、次のターゲットは同じくオファーが観測されている108.50となろう。一方、下値の焦点は107円台の維持で変わらず。昨日相場をサポートした107.50にはビッドが観測されている。107.10および107.00にもビッドの観測あり。
ユーロドルはECBイベント後に大きく変動する展開を予想する。上値トライとなるケースでは、21日MAの突破が最大の焦点となろう。これを達成する場合、次のターゲットは1.1412(6/25高値)を起点とした短期レジスタンスラインのトライである。このラインは今日現在1.11とクロスしている。一方、下値の焦点は上述したとおり1.0924の攻防である。1.0950、1.0930および1.09にはそれぞれビッドの観測あり。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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