エヌビディアが大幅高、目標株価引き上げと新製品発表の観測で
12日の米株市場でエヌビディアが大幅高。カセンド・セキュリティーズが目標株価を引き上げたことが買いの手掛かりになった。9月1日開催のイベントで新製品を発表するとの観測も株高に寄与した。
12日の米株市場で画像処理半導体（GPU）のエヌビディア<NVDA>が大幅高となった。カセンド・セキュリティーズが同日、20年5～7月期決算が好調だった可能性があるとし、目標株価を450ドルから540ドルに引き上げたことが買いの手掛かりになった。9月1日に開催するイベントで新製品を発表するとの観測も株高に寄与した。
エヌビディアの終値は前日比23.61ドル（5.44％）高の457.61ドル。
カセンドはゲーム向けグラフィックボードのサプライチェーンを調査した結果、19日にエヌビディアが発表する5～7月期決算が好調だった可能性があると予想。データセンター向けも需要の伸びが続くとの見方を示した。
2～4月期はコロナ禍によるリモートワークの促進などで、データセンター向けの売上高が前年同期比80％増の11億4100万ドルとなり、四半期ベースで初めて10億ドルを突破した。ゲーム向けの売上高も伸び、27％増の13億3900万ドルとなった。
カセンド・セキュリティーズは投資判断を「買い」で継続した。
これに先立つ10日、バンクオブアメリカ（BOA）セキュリティーズもエヌビディアの目標株価を460ドルから520ドルに引き上げている。投資判断は引き続き「買い」とした。
BOAはデータセンター向けの需要の力強い伸びが、幾分軟調な自動車向けを補うだろうと指摘した。
新製品発表か
エヌビディアは米国時間9月1日に特別イベントをオンラインで開催する。告知サイトは詳細に言及せず、「究極のカウントダウン」との文言を表示している。
一部では同社が当日、新たな高性能グラフィックカードを発表するとの観測が浮上している。
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