豪ドル･円、一時75円割れ 10月の豪利下げを大手行が予想
23日の外国為替市場で豪ドルの対円相場が約2カ月ぶりの安値を付けた。豪中銀が10月にも政策金利を引き下げる可能性があると大手行が予想したことが背景にある。
23日午前の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が7月末以来、約2カ月ぶりの安値を付けた。オーストラリア準備銀行（RBA、中銀）が10月にも政策金利を引き下げる可能性があるとウエストパック銀行が予想したことが背景にある。
豪ドルは対円で一時、75円の節目を割り込んだ。豪ドルの対米ドル相場も下落。0.71米ドル台前半まで売られ、約1カ月半ぶりの安値を付けた。
ウエストパック銀は、中銀が10月6日に開催される次回理事会で政策金利のオフィシャルキャッシュレートの誘導目標を現在の0.25％から0.1％へと引き下げる可能性があるとの見方を示した。
さらに、中銀は3年国債の利回り目標を0.1％に引き下げる可能性があると予想。22日のデベル中銀副総裁の発言がこうしたことを示唆していると指摘した。
デベル副総裁は22日、インフレ率と雇用の目標達成に向け、中銀が精査している政策の選択肢に為替介入やマイナス金利が含まれると述べていた。
副総裁はまた、豪ドルはファンダメンタルズに沿っており、為替介入が効果を発揮するかは不明としたが、それでも経済にとって低めの為替レートは確実に有益だと語った。
オーストラリア連邦統計局が日本時間午前10時半に発表した8月の小売売上高（暫定値）は季節調整済みで前月比4.2％減。前年比では6.9％増となった。
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