銀価格が4年ぶり高値、上昇継続の可能性 注目は金銀比価

ニューヨーク銀が4年ぶりの高値で取引を終えた。金銀比価が目先も緩やかに低下を継続するとの見方が優勢になれば、さらなる銀買いが見込まれる。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銀先物が13日、ほぼ4年ぶりの高値で取引を終えた。金銀比価は足元で低下しており、同比価が目先も緩やかに低下を継続するとの見方が優勢になれば、さらなる銀買いが見込まれる。

COMEX銀先物で取引の中心である9月限は前週末比0.73ドル(3.9%)高の1トロイオンス=19.788ドルで取引を終えた。これは中心限月としては2016年9月以来の高値に相当する。

一方、COMEX金先物で取引の中心である8月限は12.2ドル(0.7%)高の1814.1ドルで取引を終えている。

13日の終値に基づく金銀比価は91.7倍となる。金銀比価が70倍より高ければ、銀が割安とみなされる。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界的なリセッション(景気後退)が見込まれ株価が急落した3月、工業製品に用いられる銀の価格も急落。同月18日の取引時間中に約11年ぶりの安値となる11.61ドルを付けた。金銀比価は過去最高のほぼ127倍まで上昇した。

銀の工業用需要は宝飾用や投資用需要を上回る。主にエレクトロニクス製品や太陽光パネル、はんだなどに用いられる。

銀が金に対して大幅に割安になったことで、その後は銀が買われ、比価は100倍を下回る水準まで低下した。

金銀比価の見通し

銀行大手ABNアムロは先週発表した「Precious Metals Watch」で、20年末と21年末の金価格をそれぞれ1900ドルと2000ドルと予想した。

一方、銀についてはそれぞれ20ドルと22ドルと予想している。金銀比価はそれぞれ95.0と90.9。

従来の見通しでは21年末の金銀比価を100.0としており、新たな見通しでは銀の上昇ペースが速まるとしている

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