個別銘柄レポート:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

2018/12期2Q(4-6月)は黒字転換、2018年後半には7nmプロセスGPUの発売を計画

bg_nasdaq 1

ナスダック | 半導体素子 | 業績フォロー

BLOOMBERG AMD:US | REUTERS AMD.OQ

  • 2018/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比52.6%増の17.56億USD、純利益が1.16億USDと前年同期の▲4,200万USDから黒字転換。調整後EPSは0.14USDと市場予想の0.12USDを上回った。
  • 2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比25.4%増の66.82億USD、当期利益が同9.1倍の3.93億USDである。
  • 3Qには12nmプロセス「Zen+」アーキテクチャベースの第2世代Ryzen、2018年後半には7nmプロセスGPUの発売を計画している。

What is the news?

2018/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比52.6%増の17.56億USD、純利益が1.16億USDと前年同期の▲4,200万USDから黒字転換。調整後EPSは0.14USDと市場予想の0.12USDを上回った。プロセッサーやチップセット、GPUからサーバー向け製品、セミカスタムSoCまで幅広い分野で売上が伸びた。売上高総利益率も37%と前年同期の34%から大幅に改善。新製品の導入効果が出たほか、エンタープライズ・組み込み型・セミカスタム(EESC)事業の売上構成比が上昇したことも寄与。

セグメント別の概況は以下の通り。コンピューティング・グラフィック事業は、売上高が同64.3%増の10.86億USD、営業利益が同16.7倍の1.17億USD。ブロックチェーン向けGPUの販売に陰りが見えたが、GPUの「Radeon」シリーズやマイクロプロセッサーの「Ryzen」シリーズの販売が好調に推移した。平均販売価格(ASP)は、クライアント・プロセッサーでは低下したものの、GPUではデータセンター向けRadeonが牽引し上昇した。エンタープライズ・組み込み型・セミカスタム(EESC)事業は、売上高が同36.7%増の6.70億USD、営業利益が同4.3倍の6,900万USD。セミカスタム(EESC)の販売が伸びたほか、サーバー向け製品も伸長した。HPEやシスコシステムズが高性能プロセッサー「EPYC」を採用したプラットフォームを立ち上げたほか、イタリア国立核物理研究所はEPYCの高性能計算用クラスターへの採用を決定。その他事業は、営業利益が同▲3,300万USDと前年同期の▲2,400万USDから赤字幅拡大。

How do we view this?

2018/12期3Q(7-9月)会社計画は、売上高が16.5-17.5億USD、調整後売上高総利益率が38%である。引き続きブロックチェーン向けGPUは落ち込むが、RyzenやEPYCなどサーバー向け製品が伸びる見通し。2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比25.4%増の66.82億USD、当期利益が同9.1倍の3.93億USD。同社は3Qに、12nmプロセス「Zen+」アーキテクチャで設計された第2世代Ryzenを発売する予定。また、2018年後半にはサーバー、ワークステーション向けに7nmプロセス「Vega」アーキテクチャで設計されたRadeonの発売を計画している。

phillip_fig_AMD_Aug07_01

配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 18.94 2018/7/27

会社概要
1969年に設立した半導体企業。スタンドアロンデバイスおよび加速処理ユニット(APU)への組み込み用のx86マイクロプロセッサーや、単体GPU、統合GPU、プロフェッショナルGPUなどを手掛ける。また、サーバー・プロセッサーや組み込み型プロセッサー、セミカスタムSoC(System-on-Chip)製品やゲーム機向けの技術なども提供する。その他、知的財産ポートフォリオの一部のライセンス供与も行っている。プロセッサーの「Athlon」「Geode」「Opteron」 「Phenom」 「EPYC」「 Ryzen」「Sempron」「Threadripper」「Turion」、GPUの「FirePro」「Radeon」、同期技術「FreeSync」、バーチャル・リアリティー・テクノロジー「LiquidVR」などのブランドのもと、製品・サービスを展開している。
同社が開発したx86プロセッサーの「Zen」アーキテクチャーは、2017年以降に発売される同社コンピューティング製品に搭載される、全く新しい設計である。第2世代のRyzenプロセッサーは、新しい「Zen+」アーキテクチャーを備えた高度な12nmプロセス・ノードを基盤とする初のデスクトップ・プロセッサーである。

企業データ(2018/7/30)
ベータ値1.56
時価総額(百万USD)18,359
企業価値=EV(百万USD)18,769
3ヵ月平均売買代金(百万USD)932.6
 

phillip_fig_AMD_Aug07_02
主要株主(2018/7) (%)
1.Vanguard Group Inc 10.32
2.ブラックロック6.16
3.ムバダラ開発公社5.87
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。