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外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

個別銘柄レポート:アマゾン・ドット・コム

費用増加で増収減益、「プライムデー」を足掛かりに年末商戦に注目したい

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ナスダック | Eコマース | 業績レビュー
BLOOMBERG AMZN:US| REUTERS AMZN.O

  • 2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比24.8%増の379.55億USD、純利益が同77.0%減の1.97億USDであった。調整後EPSは0.40 USDと市場予想の1.42 USDを下回った。
  • 動画コンテンツにかかる費用の増加や、国内外で進む配送センターの新設などの積極投資が利益を圧迫。
  • 2017/12期3Q(7-9月)の会社計画は、為替による影響を含め、売上高が392.5-417.5億USD、営業利益が▲4-3億USDを見込んでいる。2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比25.4%増の1,704.79億USD、当期利益が18.8%減の19.25億USDである。

What is the news?

2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比24.8%増の379.55億USD、営業利益が同51.1%減の6.28億USD、純利益が同77.0%減の1.97億USDであった。調整後EPSは0.40 USDと市場予想の1.42 USDを下回った。大幅増収となったものの、動画コンテンツにかかる費用の増加や、国内外で進む配送センターの新設など積極投資が利益を圧迫した。

セグメント別では、主力の北米事業は売上高が前年同期比26.5%増の223.70億USD、営業利益が同37.9%減の4.36億USDと増収減益。海外事業は売上高16.7%増の114.85億USDとなったが、純利益は▲7.24億USDと前年同期の▲1.35億USDから赤字幅が拡大した。一方、クラウドコンピューティングサービスを提供するAWS 事業は好調で、売上高は同42.0%増の41.00億USD、純利益が同27.6%増の9.16億USDとなった。                                                                                                                                                                                           

How do we view this?

2017/12期3Q(7-9月)会社計画は、ドル高による1.25億USDの押し下げ要因を含む売上高が392.5-417.5億USD、営業利益が▲4-3億USD。同会社計画にはホールフーズ買収効果は含まれていない。2017/12通期市場予想は、売上高が前期比25.4%増の1,704.79億USD、営業利益が15.5%減の35.37億USD、当期利益が18.8%減の19.25億USDである。

同社は7/10-7/11にプライム会員向け特別セール「プライムデー」を13ヵ国で開催。同セールの世界売上高は前年同期の同セールに比べ60%超の増加となった。特に音声認識「アレクサ」搭載のAIスピーカー端末「エコー」の売れ行きが好調で、今後の同音声認識搭載機器の利用拡大の足掛かりとなりそうだ。年末商戦を控えた9/27には、現行機種より価格を約4割下げた「エコー」の新型モデルを発表した。

また、同社は2年前にインドで始めた配送サービスを、米国でも2018年を目処に広範な地域で展開する計画がある。報道によれば、米西海岸で独自配送の試験運営中の模様。配送分野への進出も注目される。

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配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
株価(USD) 987.20 2017/10/10

会社概要
1994年設立のオンラインショッピングサイトを運営。イン ターネット上で書籍、音楽関連商品、コンピュータ、電子 機器、家庭向け雑貨、食品、ファッション関連商品などを 販売。カスタマイズされたショッピングサービス、ウェブを 使ったクレジットカード決済、商品直送サービスなども提 供している。

企業データ(2017/10/10)
ベータ値1.21
時価総額(百万USD) 474,231
企業価値(百万USD) 476,399
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 3,341

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主要株主(2017/10) (%)
1.Bezos Jeffrey P 16.63
2.Vanguard Group 5.59
3.Capita l Group Companies Inc 5.44
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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