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個別銘柄レポート:セールスフォース・ドットコム

クラウド製品が追い風、2018/1期が2桁増収へ

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ニューヨーク | テクノロジー | 業績レビュー

BLOOMBERG CRM:US | REUTERS CRM.N

  • 2017/1期4Q(2016/11-2017/1)は、売上高が前年同期比26.8%増の22.94億USDと好調に伸びた。純利益は▲5,140億USDと前年同期の▲2,550万USDと赤字幅が拡大したが、調整後EPSが0.280USD と市場予想の0.248USDを上回った。
  • クラウド製品が好調で全体の収益を牽引した。また、主力の米州を含め、全ての地域の売上高が2桁増となった。
  • 2018/1通期の市場予想は売上高が前期比21.3%増の101.82億USD、純利益が同65.9%減の6,150万USDと増収減益となる見通しであるものの、2019/1通期の純利益は同4.7倍の2.86億USDである。

What is the news?

2017/1期4Qは、売上高が前年同期比26.8%増の22.94億USDと好調に伸びた。純利益は▲5,140万USDと前年同期の▲2,550万USDと赤字幅が拡大したが、調整後EPSが0.280USD と市場予想の0.248USDを上回った。クラウドサービスの需要が引き続き拡大し、4つのクラウドビジネスのカテゴリーは全て2桁増収となった。主力の「Sales Cloud」、「Service Cloud」は何れも好調に推移し全体の売上高を牽引した。地域別では主力の米州は同28.7%増収、ヨーロッパが同14.8%増収、アジア太平洋が同34.6%増収となった。
2事業は共に2桁増収。サブスクリプション・サポート事業は前年同期比25.4%増の21.10億USDと好調で全体の92.0%を占めている。同事業におけるクラウドを通じた4つのカテゴリーは全て2桁増収となった。売上の拡大、営業の効率化など営業を支援する「Sales Cloud」が同13.5%増収、既存顧客向けカスタマーサービスなどを提供する「Service Cloud」が同24.2%増収となった。業務アプリケーションをクラウド化する「Salesforce Platform and Other」が同33.0%増収、AIで1 対 1のカスタマージャーニー(顧客が購入に至るプロセス)を予測的に作り出す「Marketing Cloud」が同62.4%増収と何れのカテゴリーも好調だった。また、売上構成比7.5%のプロフェッショナルサービスやその他事業は同44.7%増収の1.83億USDだった。

How do we view this?

2018/1期1Q(2-4月)の会社見通しは売上高が前年同期比22-23%増の23.4億-23.5億USD、通期の売上高が前期比21-22%増の101.5億-102.0億USDである。通期の市場予想は売上高が前期比21.3%増の101.82億USD、純利益が同65.9%減の6,150万USDと増収減益となる見通しであるものの、2019/1通期の純利益は同4.7倍の2.86億USDである。

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配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
株価(USD) 85.85 2017/4/27

会社概要
1999年創立の、企業向けソフトウェアメーカー。業務ア プリケーションをウェブサービスとして提供するというコン セプトのもと、初のSaaS(Software as a service/必要 な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにし たソフトウェア)ベンダーとして実績を伸ばす。以降PaaS (Platform as a service/ソフトウェアを構築・稼動させる ための土台を、ネット経由のサービスとしたもの)等のク ラウドアプリケーションサービス提供に至る。世界中で CRM(顧客関係管理)ソリューションを手掛け、2000年に は日本法人を設立した。

企業データ(2017/4/27)
ベータ値1.09
時価総額(百万USD) 61,068
企業価値=EV(百万USD) 60,867
3ヵ月平均売買代金/日(百万USD) 355.07

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主要株主(2017/4) (%)
1.FMR LLC 11.82
2.T Rowe Price As sociates 7.53
3.Vanguard Group 5.89
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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