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ドラギECBによる「3月緩和強化」の内容は?

Mario_Draghi

欧州中央銀行(ECB)は3月10日(木)に政策理事会を開く。市場の関心はドラギECBが「緩和強化に踏み切るかどうか」ではなく「どのような緩和強化を打ち出してくるか」、この点にシフトしている。2月上旬からのユーロドル / ユーロ円の下落は「3月緩和強化」を織り込んだ動きと言えよう(比較チャート参照)。よって、「3月緩和強化」の見送りとなれば(可能性は低い)、ユーロ相場は対主要国通貨で急上昇する可能性がある。また、緩和強化に踏み切ってもその内容が期待外れであるならば、こちらもユーロの買戻し圧力を強める可能性があろう。


【ユーロ相場比較チャート(対円&ドル)】 

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ユーロ買いのECB緩和強化シナリオ

ドラギECBによる「3月緩和強化」では、「預金ファシリティ金利の引き下げ」と「QEの拡充」をセットで打ち出してくるか、この点が焦点となりそうだ。後者に関しては、QE政策の反対派であるドイツサイドの反発が予想されるが、中国をはじめとした新興国経済の低迷や原油安を背景に再び域内でデフレ懸念が高まる中(チャート参照)、預金ファシリティ金利(現在マイナス0.3%)のみ引き下げ、QEの拡充は見送りもしくは小幅な拡充となれば、市場関係者は「中途半端な緩和強化」と捉える可能性が高い。この場合、外為市場ではこれまでのユーロ売りの反動から、ユーロを買い戻す動きとなる可能性がある。また、「欧州株式市場の下落→米国株式市場の下落」を背景に円も同時に上昇するシナリオも想定しておきたい。


【ユーロ圏消費者物価指数(前月比)】

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ユーロ売りの緩和強化シナリオ

一方、ドラギECBが預金ファシリティ金利の引き下げに加え、QEの大幅な拡充(例えば期間の延長が6ヶ月以上、月次買い入れ額の増額幅が最大100億ユーロ以上)もセットで打ち出して来れば、「予想以上の緩和強化」と市場関係者が捉え、外為市場ではユーロ売り圧力が強まろう。この場合、ユーロドルはサポートライン及びサポートポイント1.08レベルを一気に下方ブレイクする可能性が高まろう(ユーロドル日足チャート参照)。
一方、ユーロ円のトレンドは株式市場の動向次第となろう。「予想以上の緩和強化」ならば、欧州株式市場は上昇しよう。その影響が米国株式市場にも波及することで、円売り圧力がユーロ売り圧力を相殺する展開が考えられる。目先の下値焦点は122円台の維持となろう(ユーロ円日足チャート参照)。

尚、QE拡充が期待外れに終わっても、預金ファシリティ金利を市場が予想している10bp以上引き下げるだけでユーロ売り圧力が強まるのか、という問いに関しては、現時点でその可能性は低い考えている。まず、預金ファシリティ金利のマイナス幅を一気に拡大させることは、かえって金融セクターへの悪影響を市場に惹起させかねない(日銀によるマイナス金利導入はその悪影響が意識された典型例)。よって、現時点では段階的な引き下げが想定される(例えば3月に10bp、6月10bpずつの段階的な引き下げ)。よって「3月緩和強化」の焦点は、QE拡充の内容という点に絞られるのではないか。
 

【ユーロドル日足チャート】

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【ユーロ円日足チャート】

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