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日米首脳会談、米四半期決算、FEDスピーカーの言動

Market Summary
昨日海外時間の外為市場は、米ドル売り優勢の展開となった。シリアリスクは後退したが、トランプ米大統領がロシアと中国の通貨切り下げについて批判したことで、貿易摩擦に対する懸念が米ドル売り圧力を強める一因となった。米長期金利の上昇も抑制状態となったことで、ユーロドルは1.2394まで上昇。一方、ドル円は107.01まで米ドル安が進行する局面が見られた。米株は主要3指数がそろって上昇した。シリアリスクの懸念が後退したことで、市場の関心は好調なスタートを切った四半期決算へシフト。ダウ平均は前週末比+0.87%の24,573.04で終了。S&P500指数は同+0.81%の2677.84と約1か月ぶりの高値水準まで上昇した。NY原油先物5月限はシリアリスクの後退を背景に、短期的なポジション調整売り優勢の展開に。前週末比1.17ドル安の1バレル=66.22ドルと6営業日ぶりに反落して終了した。NY金先物6 月限は外為市場での米ドル安を受け、前週末比2.8ドル高の1トロイオンス=1350.7と続伸した。

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Market Analysis
トランプ米大統領はツイッターをとおして「Russia and China are playing the Currency Devaluation game as the U.S. keeps raising interest rates」と中国とロシアの通貨切り下げについて批判。さらに「Not acceptable!」と容認しない姿勢も示した。昨日の外為市場では米通商政策リスクが米ドル売りの一因となった。市場の焦点は日米首脳会談へシフトするだろうが、通貨政策を含めた通商政策リスクの高まりを市場に意識させる会談となれば、ドル円とクロス円は下値トライを想定したい。逆に日本サイドが米国サイドのプレッシャーを上手くいなすことに成功すれば、円相場への影響は限定的となろう。前者のシナリオとなっても、ドル円やクロス円の下落は一時的となる可能性が高い。シリアリスクがひとまず後退し且つ上記のツイートに米株が全く反応しなかった事実も考えるならば、投資家のリスクセンチメントは改善基調を維持している(チャート①参照)。米株の堅調推移が続く限り、それがドル円やクロス円の下落圧力の相殺要因となろう。

本日もドル円は、105.00-108.00レンジを中心とした攻防を想定したい。目先、下値の焦点はビッドが観測されている106.00の維持となろう。先週サポートポイントとして意識された106.60レベルの下方ブレイクとなれば、106.00トライを想定したい。106.60から106.50にかけてもビッドの観測あり。一方、上値の焦点は108.00トライで変わらず。上下のポイントはチャート②を参照されたし。
ユーロドルはオファーが観測されている1.24トライが焦点となろう。通商政策リスクは米ドル安を軸としたユーロドルのサポート要因である。米長期金利が2.8%前後で右往左往する中(チャート①参照)、独長期金利は4月に入り反発基調へ転じつつある。米独利回り格差の縮小傾向もユーロドルのサポート要因となろう。1.24台へ上昇する場合は、フィボナッチ・プロジェクション61.80%および2月16日高値1.2555を起点としたレジスタンスラインの攻防を注視する展開となろう。一方、下値の焦点は1.23台の維持となろう。テクニカル面では21日MAおよび日足転換線の維持が焦点となろう。1.2300にはビッドが観測されている。上下のポイントはチャート②を参照されたし。

尚、日米首脳会談と米四半期決算以外で注視すべきは材料は、FEDスピーカーの言動だろう。本日は日本時間22時15分以降、5人のキーマン達の講演等が予定されている。発言内容次第で米ドル相場の変動要因となる可能性がある。

【チャート①:米長期金利と米株式のボラティリティ】

VIX 米10年債利回り

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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