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外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

焦点は米雇用統計

Market Summary
6日の海外外為市場は、円買い優勢の展開となった。この日の欧米および新興国の株価指数は軒並み下落。株安の主因が米中貿易摩擦にあることから、対豪ドルでの円買いが目立った。豪ドル円は安値80.91と、11月1日以来となる水準まで急落する局面が見られた。ドル円は安値112.21を付ける局面が見られた。一方、ユーロドルは1.14台をつっかける動きが見られるも、レジスタンスポイントの1.1420手前で上値がレジストされた(高値1.1412)。
米株は大幅続落でスタートしたが、取引終盤の買戻しによりナスダック総合指数は前日比+29.83ポイントと反発して終了(終値:7,188.26)。S&P500指数の下落幅も同比-4.11ポイントまで縮小して終えた(終値:2,695.95)。一方、国際商品市況では、NY原油先物1月限が前日比1.40ドル安の1バレル=51.49と続落した。協調減産の合意が先送りされたことが相場の圧迫要因となった。NY金先物2 月限は世界的な株安が意識され、前日比1.0ドル高の1トロイオンス=1243.6と反発して終えた。

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Market Analysis
VIXは21ポイント台へ上昇し、長期金利は8月27日以来となる2.826%まで急低下中。これらの状況は、米国経済の先行きに対する市場の不安心理を反映している。だが、S&P500指数は2,600-2,820レンジを維持している。同時にVIXの上値水準は切り下がる傾向にあり、10月のようなリスク回避圧力が高まっているわけではない。最新のFOMC議事録(11/7-8日開催分)で、FEDは今後の経済情勢が変化することを意識し、指標データの評価により重きを置くスタンスを表明してきた。よって、FOMC(18-19日)前の米株のトレンドは重要指標データに左右されよう。米株のトレンドは、長期金利と米ドル相場のトレンドに大きな影響を与えよう。

本日は11月雇用統計が発表される。米国経済の先行きに対する不透明感が高まっている現状を考えるならば、NFPだけでなく平均賃金の動向にも市場の関心が集まろう。10月の賃金の伸びは3.1%増(前年比)となったが、今回の市場予想も3.1%(同比)となっている。予想以上ならば、米国経済のエンジンである個人消費に対してポジティブである。良好な雇用データは米株のサポート要因となり、長期金利には短期的な反発圧力が高まろう。外為市場では米ドルを買い戻す動きが見られよう。このケースでのドル円は、21日MA(113.27前後)のトライが焦点となろう。逆に雇用統計が総じて市場予想を下回る場合は、米国市場のリスク回避(=米株下落/長期金利低下)を警戒したい。このケースでは、今年5月安値108.10を起点とした短期サポートライン(111.95前後)のトライが焦点となろう。112.00にはビッドが観測されている。
一方、本日のユーロドルも米雇用統計次第でトレンドが決定されよう。良好な内容ならば1.1300トライ、逆に市場予想を下回る内容ならばレジスタンスポイント1.1420を突破し、オファーが観測され且つオプションバリアの攻防が想定される1.1450までの反発を想定したい。

【チャート①:S&P500指数/VIX】

VIX S&P500 ボラティリティ

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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