高まる米長期金利の上昇圧力

Overview

20日の海外外為市場でドル円は続伸した。この日の米長期金利は10月下旬にレジストされた2.48%の水準を突破し、一時2.503%を付ける局面が見られた。それに伴い日米利回り格差が拡大したことで、ドル円は113.46と今月13日以来の水準まで上昇した。一方、ユーロドルだが、ロンドン勢が引ける前までは独長期金利の上昇を背景とした米独利回り格差の縮小を背景に1.1901まで上昇する局面が見られた。その後は、上述した米長期金利の上昇を背景に米独利回り格差が拡大傾向へ転じたことで、1.1870前後まで米ドルが買い戻された。

米国株式は主要3指数がそろって下落した。この日は売り買いが交錯する相場となったが、税制改革法案の年内成立を市場はすでに織り込んでいることもあり、終盤に利益確定売り圧力が強まった。NY原油先物2月限は米国の原油在庫の減少が好感され、前日比0.53ドル高の1バレル=58.09と続伸。一方、NY金先物2 月限は対ユーロで米ドルが下落したことを受け、前日比5.4ドル高の1トロイオンス=1269.6と反発した。

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Analyst's view

米税制改革法案が21日以降に成立する見通しとなったことを受け、20日の米長期金利は10月下旬にレジストされた2.48%の水準を完全に突破。一時、3月20日以来となる2.50%台まで到達する局面が見られた(チャート①参照)。日米利回り格差との相関性が高いドル円は113円ミドル手前まで続伸した。テクニカル面では、11月の戻り高値114.73を起点とした短期レジスタンスラインの突破が焦点として浮上してきた(チャート②参照)。米長期金利が上昇基調を維持する場合、このラインを突破し114円台を視野に上値トライが継続しよう。ドル円の上値を抑制する要因として注視すべきは、米株の動向だろう。昨日の下落とクリスマス休暇入りというタイミングを考えるならば、金利の急上昇が短期的な利益確定売り要因として市場で捉えられる可能性がある。その場合、「米長期金利の上昇=ドル高」の圧力が相殺され、短期レジスタンスラインもしくは12月12日高値113.74前後で上値がレジストされる可能性がある。だが、リスク回避圧力が強まっている状況ではないため、メインシナリオは114円トライを想定したい。一方、下値の焦点は、日足転換線がサポートラインへ転じるかどうか、この点にあろう。

一方、ユーロドルは2つの短期レジスタンスラインおよび61.80%戻しの突破に成功したことで、テクニカル面では上値トライのムードが強まっている。また、ユーロコールの動向と短期リスクリバーサル(1W / 1M)もユーロ高圧力の高まりを示唆している。76.40%戻しをも突破する場合、次のターゲットは12月1日高値1.1940となろう。一方、下値の焦点は21日MAの維持となろう。このMAは今日現在、1.1828前後で推移している(チャート③参照)。


【チャート①:米10年債利回り】

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【チャート②:ドル円】

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【チャート③:ユーロドル】

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