FOMC 注目すべき2つの焦点

Market Overview-イベント前のドルロング調整

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16日のNY外為市場は、米連邦準備理事会(FRB)ウォッチャーとして知られるWSJのヒルセンラス氏による観測記事(相当の期間(considerable time)の文言は維持されるとの記事)をきっかけに、ドルロングを調整する動きが散見された。ユーロドルは節目の1.3000手前まで反発。ポンドドルも1.63台(高値1.6312)まで反発する局面が見られた。
また、中国人民銀行(中央銀行)が国内の5大銀行に対して5000億元の流動性供給を開始したとの報道が好感され、資源国通貨は対ドルで買い戻し優勢地合いに。新興国通貨も堅調に推移した。

一方、一時106円台へ下落したドル円だが、米株の堅調な推移を受け107円台を回復。クロス円も堅調なドル円と米株の動向、そしてストレート通貨での買い戻し(ドル売り)を背景に円安優勢の展開に。早朝の時間帯に円を買い戻す動きが散見されるも大きな値動きは見られず、本日の東京時間を迎えている。

Today’s Outlook 2つの焦点

本日最大の焦点は連邦公開市場委員会(FOMC)となろう。それまでは、各マーケットともレンジ相場に終始しよう。

そのFOMCだが、今回の焦点は2つ。ひとつは「声明文の変化」、具体的には「相当の期間(considerable time)」という文言を削除してくるかどうかだろう。だが、この点に関してはすでにマーケットでも意識されている。よって、上記の文言を削除しただけの結果に終われば、ファーストアクションはドル買いで反応しても、期待先行でドル高となっていた分、時間の経過とともに積み上がったドルロングを調整する動きが強まり、資源国や新興国通貨では対ドルでショートカバーが加速しよう。一方、米国株式市場では想定よりもタカ派ではないと受け止められ、現在の高値水準を維持する可能性がある。その場合、円相場はクロス円を中心に円売り圧力が継続しよう。

だが、もうひとつの焦点である政策金利と経済予測の両方で「見通しの改善」がなされれば、具体的には9月の政策金利見通しが6月時点における2015年末のFF金利誘導目標1.13%を上回り、且つ経済見通しで米経済の着実な回復に自信を示せば、外為市場では早期利上げが意識されドル高トレンドがさらに加速しよう。この場合、資源国通貨や新興国通貨には対ドルで相当の下落圧力が強まろう。また、米欧の金融政策の方向性の違いを背景に、ユーロドルも下落しよう。一方、円相場は米株の動向に左右される展開となろう。米経済の回復を背景に株高維持ならば、ドル円が円安ドライバーとなり円相場全体でさらに円売りが加速しよう。逆に早期利上げ懸念が台頭することで米株が崩れれば、グローバル株式も不安定化し、結果として外為市場では円ショートを解消する動きが強まると想定している。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 108.00:レジスタンスポイント 107.50:レジスタンスポイント
サポート 107.00:サポートポイント 106.64:9月11日安値

目先の焦点は、厚いオファーとオプションバリアが観測さている107円ミドルの突破となろう。107.50上にはストップが置かれており、これを巻き込む展開となればさらなる上値トライの展開となろう。FOMC後「株高+米金利上昇」となれば、108円トライが現実味を帯びてこよう。
逆に米株が崩れた場合は、円ショートを解消する動きが強まろう。この場合、ビッドが観測されている106.50レベルを下方ブレイクする展開を想定したい。

ユーロドル

レジスタンス 1.3068:21日MA 1.3000:レジスタンスポイント
サポート 1.2850:サポートポイント 1.2800:サポートポイント

上値は引き続き1.3000の突破が焦点となろう。1.30台の攻防へシフトすれば21日MAをトライする展開を想定したい。一方、下値は1.28台の攻防へシフトするかが注目される。
尚、朝方のオーダー状況だが、1.3000から1.3060レベルにかけては断続的にオファーが並んでいる。ストップは1.3020上に観測されている。ビッドは1.2850以下より断続的に並んでいる。ストップは、1.2880下に観測されている。

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