米株のボラティリティを注視

Market Summary
25日の海外外為市場は、対円&ユーロで米ドル安優勢の展開となった。米中貿易摩擦の懸念を背景に週明けの米長期金利は低下基調を維持。ナバロ発言(中国に対する米国投資規制の計画はない)により対円で米ドルが買い戻される局面が見られたものの、上昇幅は限定的だった。ドル円は109円後半を中心に上値の重い状況が継続。一方、ユーロドルは先週からの買戻し基調を維持し、1.1713まで上昇する局面が見られた。
米国株式は、主要3指数が大幅下落の展開となった。貿易摩擦の激化に対する懸念を背景に、ダウ平均は一時24,084ドル付近と5月4日以来の水準まで下落する局面が見られた。ナスダック総合株価指数は3日続落となり、前週末比160.812ポイント安の7532.006で終えた。NY原油先物8月限は増産懸念が相場の重石となり、前週末比0.50ドル安の1バレル=68.08と反落。一方、NY金先物8 月限は売り優勢の展開となり、同比1.8ドル安の1トロイオンス=1268.9と下落した。

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Market Analysis
週明けの米国株式市場で主要3指数は大幅に下落した。調整の範囲内かどうかを見極める上で重要な指標となるのが、ボラティリティの動向となろう。S&P500(VIX)は未だ20.00ポイント以下で推移しているものの、警戒水準の20.00を視野に上昇中。一方、ナスダック100(VXN)はその20.00ポイントを突破してきた。25.00ポイント以上でリスク回避相場となってきた今年のパターンを考えるならば、まだ調整の範囲内の下落と言える。だが、貿易摩擦に関する新たなネガティブ報道があれば、両ボラティリティ指数が急上昇する可能性が高い。株式市場で軟調地合いが続けば、米長期金利への低下圧力もさらに高まろう。外為市場では米ドル相場の上値が抑制されよう。
かろうじて短期サポートラインを維持しているドル円だが、株式市場の不安定化が続く限り上値の重い展開が続くことを想定したい。109円台の重要サポートポイント109.20のすぐ下の水準109.17はリトレースメント61.80%にあたる。また、109.20から109.00にかけては断続的にビッドが観測されている。109円台の維持に失敗する場合、米国株式のボラティリティが上昇していることを想定したい。108円台の攻防へシフトする場合、5月29日の急落時に相場が反転した108.10を重要サポートポイントとして意識したい。
一方、ユーロドルは21日MAの突破に成功し、テクニカル面ではさらなる反発シグナルが点灯している。トレンドフォローを重視し、まずはリトレースメント23.60%の突破を確認したい。これを達成する場合、次のターゲットは重要レジスタンスポイントとして意識されているリトレースメント38.20%となろう。だが、中国同様、EUも対米貿易摩擦の問題を抱えている状況を考えるならば、この件に関する報道次第でトレンドが一気に転換するリスクがある点は常に意識しておきたい。目先の下値の焦点は1.16台の維持となろう。このレベルにはビッドが観測されている。


【チャート①:米国株式】

VIX VXN S&P500 ナスダック100

【チャート②:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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