焦点は調整相場の持続

Market Overview

11日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。この日の米国市場が「株高 / 金利上昇」のリスク選好優勢となったことで、米ドルを買い戻す動きが強まった。ドル円は21日MAを一時上方ブレイクし、109.50まで米ドル高が進行した。一方、ユーロドルはロンドンタイムに米ドル買い圧力が強まると、NYタイムに1.1947まで米ドルのショートカバーが進行した。

米株は北東アジアの地政学リスクと大型ハリケーン「イルマ」への警戒感が後退したことで、主要3市場がそろって上昇。S&P500は、前週末比26.68ポイント高の2488.11と、8月7日に付けた最高値を更新した。
NY原油先物10月限は、協調減産の延長期待を背景に前週末比0.59ドル高の1バレル=48.07と3営業日ぶりに反発。一方、NY金先物12月限はリスク選好相場と米ドル高を受け、前週末比15.5ドル安の1トロイオンス=1335.7と3営業日ぶりに反落した。

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Analyst's view

11日のレポート「調整相場とそれを阻む要因」で指摘したとおり、週明けの各市場は調整相場(=株反発 / 米金利反発 / 米ドルショートカバー)の展開となった。外為市場で今回の調整相場、米ドルのショートカバーが継続するかどうか、この鍵を握るのは米金利の動向だろう。チャート①を確認すると、昨日は利回り格差の拡大とユーロドルの下落 / ドル円の上昇が見事に連動していることがわかる。


ドル円の戻り高値の水準はどのレベルになるのか、この点は米金利の動向だけでなく株式の動向にも影響されよう。株式トレンド、特に米株のそれを見極める観点からも、米債券市場の調整相場(=債券売り / 金利反発)は重要な要素である。金利の上昇は金融セクターの利ザヤ収益懸念の後退を想起させるからである。事実、昨日最高値を更新したS&P500の上昇をけん引したのは金融セクターだった。ハイテクセクターと金融セクターという2本柱がしっかりすれば、ドル円は「米金利反発 / 株高」を背景に上値トライの展開が続くだろう。テクニカル面では21日MAが上値の攻防分岐となろう。このMAを完全に突破する展開は、110円台への再上昇のシグナルと想定したい。調整相場の継続ならば、クロス円も円安優勢の展開が想定される。一方、ユーロドルは、8月17日安値1.1662を起点とした短期サポートラインの下方ブレイクを想定し、1.18までの調整相場(=ユーロ売り / 米ドルショートカバー)を想定したい。詳細な上下のチャートポイントは、テクニカルレポートにて。尚、調整相場を阻むリスク要因は、①北東アジアの地政学リスクの再燃と②米CPIであることは11日のレポートで指摘済み。

【チャート:利回り格差とユーロドル /ドル円の動向】

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