焦点は英MPCとポンド相場

Market Summary

昨日の海外外為市場は米ドル売りの展開となった。3月FOMCでは、2018年の米利上げペースの維持が確認され且つパウエル議長も中立の姿勢を維持した。FOMCの動向を受け米長期金利に低下圧力が強まったことで、外為市場では米ドル売り圧力が強まった。ドル円は106.63まで上振れする局面が見られたが、その後は米ドル売りに圧され105.86まで低下。106円台へ戻す局面が見られたが上昇幅は限定的だった。ユーロドルは1.2349まで上昇する局面が見られた。

また、この日はNY原油先物5月限が米国の原油在庫の減少を受け、前日比1.63ドル高の1バレル=65.17と上昇。米ドル安に加え原油高が重なったことで、資源国通貨および新興国通貨も対ドルで堅調推移となった。NY金先物4月限は米ドル安が好感され、前日比9.6ドル高の1トロイオンス=1,321.5で終了した。

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Market Analysis

3月FOMCの焦点は利上げペースにあった。最新のFF金利予測では、2018年に4回の利上げを見込む参加者が7人に増えたが、昨年12月時点の3回ペースは維持された。また、パウエルFRBが引き続きインフレ動向をにらみながら中立姿勢を維持することも確認された。FOMCの動向を受け米債券市場では長期金利に低下圧力が強まり、金利急騰リスクはまたも杞憂に終わった。21日の米国株式は主要3指数が小幅に下落したが、ボラティリティに大きな変化は見られない。FOMCを乗り切ったことで、米国株式は調整を挟みながら高値圏での攻防が続く可能性が高いだろう。根強い米ドル安に株高トレンドの維持となれば、円相場ではクロス円の上昇がドル円の下落圧力を相殺する構図が続くだろう。特に年初来から良好なパフォーマンスを維持しているユーロ円とポンド円の動向を注視したい。ユーロドルは良好な域内ファンダメンタルズが引き続き相場のサポート要因となり、重要サポートポイント1.2170レベルを下限に底堅い展開が想定される。目先のレジスタンスポイントである日足基準線および短期レジスタンスラインの突破となれば、ユーロ円をサポートしよう(チャート①)。一方、英ポンドはBoEによる5月利上げの可能性が根強いポンド買いにつながろう。ハルデーンBoE理事は先月21日、金利が中銀の見通しよりも速く上昇する可能性を指摘。また、最新の3か月平均賃金動向は前年比で2.8%増と市場予想の2.6%増を上回り、2015年9月以来の伸びとなった。インフレ率も2%を超える水準で推移し続けている。本日の英金融政策委員会(MPC)が5月利上げの可能性を高めるイベントとなれば、英ポンドは対ドルで1.43台を目指す可能性が高まろう(チャート②)。対ドルでの上昇はポンド円のサポート要因となり、ユーロ円も追随する可能性がある。また、対欧州通貨での米ドル安は国際商品市況の押し上げ要因となることから、豪ドル円やカナダ円といったクロス円のサポート要因ともなろう。
一方、ドル円は引き続きボックス相場を想定したい。上下のテクニカルポイントはチャート③を参照。尚、105.70から105.50にかけてはビッドが観測されている。105.25にはオプションバリアの観測あり。


【チャート①:ユーロドル】

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【チャート②:ポンドドル】

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【チャート③:ドル円】

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