株式と円相場の相関について

Overview

18日の海外外為市場は円売り優勢の展開となった。この日の海外株式は、インドやメキシコといった一部の新興国市場を除き総じて上昇。米長期金利も反発したことでドル円は高値113.05と、今月6日以来となる113円台へ上昇する局面が見られた。クロス円も欧州タイム以降、総じて円安優勢で推移した。

米株式では、良好な企業決算を背景にダウ平均が終値で初めて2万3000ドルを上回り、3日続けて最高値更新。前日比0.7%高の23,157.60で引けた。また、ナスダック総合も小幅に反発し6,624.220と2日ぶりに最高値を更新した。NY原油先物12月限は、クルド自治州問題やイラン核合意問題といった中東地域における地政学リスクの高まりが供給懸念を市場で意識されたことで4日続伸。前日比0.16ドル高の1バレル=52.04で取引を終了した。一方、NY金先物12 月限はリスク選好相場を受け3日続落。前日比3.2ドル安の1トロイオンス=1283.0で取引を終了した。

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Analyst's view

リスク選好を背景に、昨日の外為市場は円売り優勢で推移した。懸念された北東アジアの地政学リスクも小康状態となっている今、株式市場が大きく崩れる要因は見当たらない。高値警戒感から調整売りは散見されるだろう。しかし、米欧株式の各インプライドボラティリティを確認すると、低水準での推移が継続しリスク選好ムードは加速中(チャート①参照)。よって、株式が反落しても、それは新たな押し目買いのチャンスとなるだけだろう。
2017年の動向を確認すると、これまでとは違い日本株の上昇にドル円が追随出来ない状況となっている(チャート②参照)。一見すると、両市場の順相関の関係が崩れているように見える。しかしこれは、米株と米長期金利のかい離が発生しているがために、ドル円の上値が抑制されていることが主因と考えられる。地政策リスクを背景とした株安局面では円高、昨日のような株高局面には円安で反応している事実を考えるならば、両市場の順相関関係は未だ健在と言える。

本日のドル円は、株高を背景に112円台を維持しての113円乗せという展開を考えるならば、上値トライを想定したい。上値の攻防分岐は、7月高値114.50を起点としたレジスタンスラインの突破となろう。このラインは今日現在、113.30レベルで推移している。113.30から113.50にかけてはオファーが並んでいる。下値の焦点は112円台の維持となろう。テクニカル面では21日MAがレジスタンスラインからサポートラインへ転換するかこの点に注目したい(チャート③参照)。一方、ユーロドルは1.17の維持が下値の焦点、日足基準線(1.1852)のトライが上値の焦点となろう。


【チャート①:米欧株式のボラティリティ】

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【チャート②:ドル円と日経平均の動向】

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【チャート③:ドル円】

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