焦点はイエレンFRBの変化

Market Overview-金利上昇も米株高は継続

bg_janet_yellen_1446114

米消費者物価指数(5月)が2013年2月以来で最大の伸びを示したことで、17日の米債券市場では金利が上昇。10年債利回りは2.65%台で引けた。焦点は、金利の上昇を受けて尚、米株式が史上最高値圏を維持出来るかどうかだったが、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は3日続伸する展開に。米国マーケットが「株高・金利上昇」となったことで、ドル円は89日MAが推移している102.25レベルまで反発した。一方、ユーロドルも米CPIの上昇が米欧における将来の金融政策のコントラストを浮き彫りにし、1.3536レベルまでドル高が進行した。

また、この日は米株式同様、主要な欧州&新興国株価指数も総じて堅調に推移。リスクオンとオフの綱引き状態が続いたまま、米連邦公開市場委員会(FOMC)を迎えるムードが漂っている。

Today’s Outlook -イエレンFRBのスタンスに変化は見られるか

本日最大の焦点が、米連邦公開市場委員会(FOMC)であることは言うまでもない。将来の経済(成長・雇用・インフレ)見通しが上方修正されるか、FOMC参加者による2015年末のFF金利予想中央値(昨年12月時点:0.75%、今年3月時点:1.00%)がさらに上昇するか、そしてイエレンFRB議長が利上げの時期について具体的に言及してくるか、これらの点が今会合の焦点となろう。

総じてタカ派寄りの内容となれば、米欧金融政策のコントラストを背景にユーロドルは節目の1.3500を下方ブレイクし、重要サポートポイント1.3477を視野に入れる展開を想定したい。円相場は米株式の動向次第だろう。イエレンFRBがタカ派スタンスを鮮明にすれば、米金利は上昇しよう。その際、米株式が史上最高値圏の維持に成功するならば、他の主要な株価指数も追随することで、外為市場では円安優勢の展開となろう。特にドル円は、米金利上昇によるドル高圧力と株高による円売り圧力が合わさることで、レジスタンスポイント102.80を突破し、年初来のレジスタンスラインを視野に入れる展開も想定される。対照的にユーロ円は、欧州中央銀行(ECB)の緩和強化とユーロドルの下落を背景に上昇幅は限られよう。

一方、イエレンFRBがこれまで通り超低金利政策にコミットしたスタンス継続を打ち出せば、米金利の低空飛行が続くことで外為市場ではドル売り圧力が強まろう。一方、米株式は緩和継続を受け堅調に推移しよう。円相場はクロス円を中心に円売り圧力が強まろう。ドル円は101.00-103.00のレンジ相場が継続しよう。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.80:6月4日高値 102.23:89日MA
サポート 101.63:200日MA 101.00:サポートポイント

200日MA(黄ライン)を下限、89日MA(赤ライン)を上限と想定し、どちらのMAを完全にブレイクするかが焦点となろう。200日MAを下方ブレイクした場合は101.00が、89日MAを上方ブレイクした場合は厚いオファーが観測されている102.50そして102.80(6月4日高値)が次の焦点として浮上しよう。102.25レベルにはオファー、上の水準ではストップが観測されている。ビッドは101.70以下から101.50にかけて断続的に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3600:レジスタンスポイント 1.3573:10日MA
サポート 1.3503:6月5日安値 1.3477:2月3日安値

焦点は、引き続き節目の1.35トライ。下方ブレイクした場合は、重要サポートポイント1.3477を視野に下落スピードが加速することを想定したい。一方、上値は1.3580前後で推移している10日MAを完全に突破し、1.36台へ再上昇出来るかが焦点となろう。1.3600にはオファー、1.3530から1.3500にかけてはビッドがぞれぞれ観測されている。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。