市場の焦点は米FOMCに

アナリストコメント-米利上げ見送りはリスク回避要因となる可能性も

イエレンFBR議長

26日の海外株式は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え強弱まちまちの展開となった。外為市場は株式市場での方向感の無さと、米独金利差が若干縮小したことでユーロ買い優勢の展開に。EUR/USDは心理的節目の1.10レベルで反発。ユーロクロスも総じて堅調に推移し、EUR/JPYは重要サポートポイント133.00を維持した。一方、USD/JPYは軟調地合いの米株と金利の低下を背景に120円割れの局面が見られた。

欧州中央銀行(ECB)と中国人民銀行(PBOC)による緩和強化スタンスが好感され、株式市場では10月上旬のリスク選好ムードが回帰しつつある。
その一方で、NY原油先物は続落。欧中が揃って緩和強化スタンスを表明したにもかかわらず、株式市場とは対照的な値動きとなっている根底にあるのは、中国リスクをはじめとした世界経済の減速懸念だろう。この点は、 上値の重い銅先物相場も示唆している。世界経済の減速に伴う過剰供給懸念が緩和マネーの流入期待以上に意識されている現状を考えるならば、海外リスクへの警戒レベルが増すと同時に、米ファンダメンタルズ改善の遅れを理由に10月のFOMCでイエレンFRBが再度利上げを見送った場合、緩和相場を加速させるよりも(通常ならば株高 / 商品高要因だが)、9月のFOMC同様、世界的な景気減速が意識されECBとPBOCによる緩和マネー相場に水を差す可能性の方を警戒しておきたい。

本日の焦点-リスク回避に要注意

米FOMC(27~28日)、そして引け後のアップルやツイッター決算を見極めたいとの思惑から、本日の株式市場はレンジ相場となる可能性がある。その場合、外為市場でも目立ったトレンドは見られないだろう。

ただ、上述した商品市況の動向を考えるならば、イベント前のリスク回避は常に警戒しておきたい。リスク回避のトリガーになるとしたら、冴えない四半期決算を背景とした米株の下落だろう。本日は引け前にフォードモーターやデュポンといった主要企業の決算発表が予定されている。また、各種指標データが総じて市場予想以下となれば、米ファンダメンタルズ改善期待の後退を受け米株の上値を圧迫する可能性もあろう。

米国イベント以外で注視すべきは、7-9月期の英国内総生産(GDP)速報値だろう。予想以上の内容となれば、EUR/GBP経由でポンド高 / ユーロ安圧力が強まる可能性がある。その場合、EUR/USDは節目の1.10、EUR/JPYは133.00の維持が焦点となろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 121.81:89日MA(赤ライン) 121.74:8/28高値
サポート 120.75:一目/雲の上限 120.25:一目/雲の下限

上値の焦点は引き続き、121.80前後。このレベルで上値がレジストされるようならば、新たなレンジの上限として今後意識されよう。一方、下値は日足の一目/雲の維持が焦点となろう。
尚、直近のオーダー状況だが122.00には厚いオファー、120.00及び119.50にはビッドがそれぞれ観測されている。

EUR/USD

レジスタンス 1.1176:5日MA(青ライン) 1.1150:レジスタンスポイント
サポート 1.1000:心理的節目 1.0910:長期サポートライン

目先の攻防分岐は1.1及び長期サポートラインで変わらず。上値のチャートポイントは上記の通り。尚、直近のオーダー状況だが、1.1070から1.1150にかけては断続的にオファーの観測あり。
ビッドは1.0950及び1.0900にそれぞれ観測されている。

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