焦点は2つの議事録

Market Overview-対照的な米独金利

bg_data_1388620

19日のグローバル市場は、リスク選好優勢の展開となった。欧米株市場は、好調な米住宅関連指標や欧州企業の好決算を受け、軒並み続伸。主要な新興国株式も同様の展開となった。堅調な株式動向を背景に投資家のリスク許容度が拡大したことで米金利は上昇。地政学リスクの後退もあり商品市場ではNY金先物12月限(COMEX)やNY原油先物9月限(WTI)が続落する展開に。そして外為市場では『米株高+金利反発』を背景にドル高圧力が強まり、ドル円は103円台を視野に入れる等、リスク選好ムードへ回帰する兆しを見せつつ、本日の東京時間を迎えている。

昨日のマーケットで注目すべきは、ユーロドルと米独金利の動向だろう。シカゴIMMで12万枚以上のショートポジションが積みあがっているにもかかわらず、ユーロドルはこのレポートで事あるごとに重要テクニカルポイントと指摘してきた週足の一目/雲の下限を一時的にせよ下方ブレイクした。この背景には、米独の金利動向がある。堅調なグローバル株式市場、欧州企業の好決算そして地政学リスクの後退が米金利の上昇要因となった一方、それらの影響はユーロ圏債券市場まで波及することなく、独金利は前週に続き、再び1%を割り込む展開に。短期金融市場でも、ユーロ圏の無担保翌日物平均金利(EONIA)が前日、過去最低の0.006%を付けている。リスク選好ムードの高まりを背景に米債券市場ではセオリー通りの反応を見せているのとは対照的に、欧州市場では『株高+債券高』となっている理由はひとつしかないだろう。欧州中央銀行(ECB)によるさらなる緩和強化だ。この思惑は今後もユーロ売り圧力の軸となろう。

そして、今後はドル買い圧力も徐々に強まろう。昨日発表された7月の米住宅着工件数が年率換算で前月比15.7%増となり市場予想を大きく上回った。個人消費の動向に大きな影響を与える住宅市場で再び持ち直しの兆しが見えてきたことで、マーケットは今後も米ファンダメンタルズの改善を意識するだろう。その過程で、米欧のファンダメンタルズ格差とそれに伴う将来の米欧金利の格差拡大も意識されよう。ユーロドルは、さらなる下落を想定したい。

Today’s Outlook 2つの議事録

本日の円相場は株式と米金利にらみの一日となろう。株高のみのリスク選好ならば、クロス円を中心に円高圧力が後退しよう。一方、『株高+米金利上昇』ならば、ドル円が円相場のトレンドをけん引しよう。

後者の展開となった場合、更なる上値トライは、日本時間21日午前3時に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容次第だろう。ジャクソンホール講演を前に予想外にタカ派的な内容が判明すれば、外為市場ではドル高が加速しよう。ドル円は重要レジスタンスポイント103.10レベルを突破する展開を想定したい。

一方、日本時間17時30分には英中銀金融政策委員会(MPC)議事録も公表される。早期利上げ観測を後退させる内容ならば、英ポンド調整の動きが継続しよう。特にFOMC議事録がタカ派寄りの内容となれば、ポンドドルはサポートポイント1.6465(3月24日安値)を視野に下落トレンドが鮮明となろう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 103.09:7月30日高値 103.00:レジスタンスポイント
サポート 102.43:200日MA 102.34:21日MA

昨日の『米株高+金利反発』が継続した場合、103.10レベルを突破出来るかどうかが焦点となろう。103.00&103.15レベルには厚いオファーが観測されている。一方、下値は102.40前後での攻防に注目したい。このサポートポイントを挟んで、200日MAと21日MAが展開している。尚、102.20と102.00レベルには厚いビッドが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 11.3393:21日MA 1.3366:10日MA
サポート 1.3300:サポートポイント 1.3248:リトレースメント38.20%

一目/雲の下限を下方ブレイクし、1.32台への攻防へとシフトする可能性を常に意識したい。そのような展開となれば、1.3394レベルからの38.20%戻し1.3248が次のサポートポイントとして浮上しよう。一方、上値は目先、10日MAの突破が焦点となろう。尚、朝方のオーダー状況だが、13400前後ではオファーが観測されている。ビッドは1.3300、1.3285そして1.3250レベルにそれぞれ観測されている。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。