ドル円105円トライを想定も株式動向に要注意

Market Overview

26日の海外外為市場は、欧州通貨を買い戻す動きが散見された。ユーロドルは、米独金利差縮小を背景に1.0850レベルの維持に成功すると、1.0946レベルまで反発。ユーロ円もこの動きに追随し114.20レベルまで上昇した。一方、ドル円は104円台でのレンジ相場が継続した。

他の市場動向だが、欧州株式は冴えない決算と原油先物相場の続落が嫌気され総じて下落。米株はアップル株の下落が相場の重石となるも、業績見通しの引き上げを発表した航空機大手ボーイングが大幅に上昇したことでダウ平均をサポートした。
NY原油先物相場(WTI12月限)は、減産合意に対する不透明感の高まりや米石油協会(API)統計での原油在庫増加が嫌気され続落した。一方、米金利は利上げ期待を背景に各ゾーンで上昇。ドル相場との相関性が高まっている10年債利回りは1.7970レベルまで上昇する等、再び1.80%の水準を視野に上昇基調となっている。

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Analyst's view

26日の米金利は各ゾーンで上昇。グローバル株式市場や原油先物相場が軟調地合いとなる中でも、米金利は利上げ期待を背景に上昇基調を維持している。明日発表される7-9月期の実質国内総生産(速報値)が市場予想(前期比年率:2.5%)を上回る内容となれば、利上げ期待がさらに高まろう。それに伴い米金利は上昇基調を維持し、外為市場ではドル高トレンドがさらに鮮明となることが想定される。対円では節目の105.00および週足一目基準線が推移している105.20レベルの突破が想定される。対ユーロでは、現在相場をサポートしている1.0850はおろか、今年前半の重要サポートポイント1.0800を一気にトライする展開を意識したい。

ドル高が加速した場合の焦点は、やはり株式市場の動向だろう。米株と長期金利の動向を確認すると、米株の上値が徐々に切り下がっているのがわかる(比較チャート①)。次に世界の株式パフォーマンス(MSCI)とドル相場(ドルインデックス)の動向を確認すると、ドル高の加速に伴いグローバル株式全体でも徐々に上値が重くなっていることがわかる(比較チャート②、比較チャート③)。良好な米GDPとなれば株式市場のサポート要因となるだろう。しかし、それに伴いドル高がさらに進行した場合、グローバル株式市場ではドル高リスクが嫌気され調整色が強まる可能性がある。それは国際商品市況も同じである。現在、原油先物相場は減産合意に対する先行き不透明感が強まっている。それに伴いCRB指数も頭打ち感が強まっている。また、9月の中国貿易統計によれば資源輸入も石炭以外は軒並み減少傾向にある。さらに11月8日に米国大領選挙までが控えているこのタイミングでドル高がさらに加速するならば、投資家のリスクセンチメントが一時的にせよ悪化する可能性があろう。株式市場が崩れれば、円相場では円高優勢の展開となろう。目先、ドル円は上記の105円トライを想定しておくべきだが、株式動向次第ではクロス円を中心に円高圧力が強まり、その結果、ドル円も103円割れとなる可能性がくすぶっていることを意識したい。


【比較チャート①】

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【比較チャート②】

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【比較チャート③:騰落率チャート】

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