ドル円 米雇用統計次第で107円台が視野に

Market Overview

6日の海外外為市場でもドル円は上値トライの展開となり、9月5日以来となる104円台への再上昇に成功(高値104.16)。クロス円もドル円にサポートされる展開に。ただ、下落圧力が強まっているポンド円は対ドルでの下落幅がドル円の上昇幅を凌駕したため、NYタイムは総じて円高優勢の状況となった。

他の市場動向だが、欧州株式はドラギECBによる緩和縮小懸念が引き続き重石となり、総じて上値の重い展開に。米国株式は9月雇用統計の内容を見極めたいとの思惑から小動きに終始。原油先物相場(WTI11月限)は、大型ハリケーン「マシュー」の影響で原油供給が細るとの観測を背景に節目の50ドル台乗せに成功した。米金利は良好な指標データを背景に上昇基調が継続。金融政策の方向性に敏感な2年債利回りは6月3日以来となる0.8580%まで上昇する局面が見られた。

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Analyst's view

これまでは、米金利の急上昇は金融引締めリスクを想起させ株安要因となる局面が多く見られた。しかし、現在の米国マーケットは株高と金利上昇の共存関係となっている。この点を考えるならば、本日の9月米雇用統計が総じて市場予想を上回るならば、リスク選好(=株高+米金利上昇)のドル高が加速しよう。その場合、ドル円は重要レジスタンスポイントである104.32(9/2高値)を突破する可能性が高い。ネックラインであるこの水準の突破は日足一目雲の突破同様、市場参加者にさらなるドル円の上昇を想起させよう。104.32ブレイク後の次のターゲットとして注視すべきは、107.49(7/21高値)。ここでダブルトップ形成となれば、テクニカル面で今回の上昇トレンドの終焉シグナルが点灯しよう。

一方、9月米雇用統計が市場予想以下となれば、利益確定のドル売り圧力が強まろう。この場合、ドル円は104.32前後でのダブルトップ形成の可能性を意識したい。クロス円は株式動向次第だろう。直近の良好な指標データに対して素直に株高で反応している現状を考えるならば、冴えない雇用統計は米国経済の先行き不安を強め株式の下落要因となる可能性がある。よって、クロス円は「ドル円の下落+米株安による円高」により下値トライが想定される。ただ、①冴えない米雇用統計によるドル高リスクの後退、②原油相場の上昇トレンド回帰、③緩和縮小観測を背景とした欧州金融セクターの反発を考えるならば(=リスク選好要因が揃っている点を考えるならば)、さらには米企業の四半期決算が控えている点も考えるならば、冴えない雇用統計による米国株式の下落は限定的と想定。よって、クロス円も円高優勢となるだろうが、各通過ペアの下落幅は1円前後でおさまる展開が想定される。ただ、ポンド円には要注意。対ドルでBREXITショック後の安値1.2800レベルがサポートからレジスタンスへ転換しつつある。冴えない米雇用統計でポンドのショートカバーとなっても、1.28レベルの突破に失敗するならばポンド円はドル円の下落の影響を強く受け、ポンド安/円高の展開となるだろう。引き続き節目の130円トライを意識したい。


【ドル円チャート】

USDJPY-1007


【ポンドドルチャート】

GBPUSD1007

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