資源国通貨安/円高を警戒

Market Overview

14日の海外外為市場では、資源国通貨売り圧力が強まった。この日の原油価格(WTI)は、産油国間における増産凍結協議への不透明感や連邦公開市場委員会(FOMC)が意識され3%以上反落。これを受け外為市場では資源国通貨売り圧力が強まった。対照的にドルを買い戻す動きとなったことで、円相場はクロス円を中心に円高優勢の展開に。ドル円(USD/JPY)はクロス円での円高圧力に上値がレジストされるもドルショートカバーがサポート要因となり、113円後半で底堅い展開に。ユーロドル(EUR/USD)もドル高優勢で推移し、1.11台を下方ブレイクする局面が見られた(安値1.1077)。
欧米株式市場は堅調に推移するも、FOMCを直前に控え上昇幅は限定的。米金利は原油安が嫌気され小幅に低下する展開となった。

チャート

Analyst's view

本日東京時間の焦点は、日銀金融政策決定会合となろう。①マイナス金利導入の影響を見極める必要があること、②グローバル市場のリスク回避ムードが後退していること、③欧州中央銀行(ECB)の緩和強化がクロス円を中心とした円高圧力の後退要因となっていること、等を考えるならば黒田日銀が3月会合で動く必要性はない。政策変更なしとなった場合、外為市場では若干円高圧力を強める要因となる可能性がある。ただ、それをトレンド化させるだけのインパクトはないだろう。

海外時間は、FOMC直前ということもあり動意の薄い展開が想定される。ただ、外為市場では資源国通貨売りの継続を想定するとともに、クロス円を中心とした円高リスクを警戒したい。トレンドを左右するのは原油価格となろう。
その原油価格だが、WTIは標準誤差回帰分析バンドの上限でレジストされる状況が継続している(下図チャート参照)。その一因はイラン情勢にある。同国のザンギャネ石油相による「日量400万バレルに達するまでは増産凍結に合意しない」とのコメントが伝わったことで、産油国間における増産凍結への合意に対し再び不透明感が台頭。直近の値動きは、減産合意なしでの原油価格安定化には限界があることを示唆している。また、FOMCを前にドルのショートカバーが強まりやすいタイミングであることも考えるならば、本日の国際商品市況と株式市場は調整売り圧力が強まる可能性があろう。その場合、上記の通り資源国通貨売り/円買いの展開となろう。USD/JPYはドルショートカバーとクロス円の円高に挟まれ、113円台を中心にレンジ相場の展開が想定される。一方、EUR/USDは米欧の金融政策のコントラストを背景に200日MAまでの反落を想定したい。詳細なチャートポイントについては「Technical analysis highlights」を参照されたい。

【WTI日足チャート】標準誤差回帰分析バンド

原油チャート

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