センチメントは右往左往 米株反発なるか

Market Overview-交錯する思惑

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8日の米株式相場は、企業決算を前にした調整の動きが継続し続落。主要な欧州株式も1%超の下落となれば、新興国市場も総じて軟調な地合いとなった。グローバル株式市場の下落は米債への投資妙味を高めると同時に、海外時間における外為市場での円買い圧力も強め、ドル円は101円ミドル割れ。クロス円も総じて円高優勢の展開となった。

だが、リスクオフムードが全面的に強まっているムードは感じられず。実際、NY金先物8月限は小幅に続落。また、株式が軟調にも関わらず、イエレンFRBによる超低金利政策の長期化期待や欧州通貨売りを背景に、外為市場ではオセアニア通貨が対ドルで堅調に推移。また、利上げ期待を背景にマレーシア・リンギットが対ドルで堅調に推移すれば、ブラジル・レアル、メキシコペソ、トルコ・リラそして労働争議の終結期待を背景に南アランドといった新興国通貨も対ドルで堅調に推移した。投資家の様々な思惑が交錯したまま、本日の東京時間を迎えている。

尚、米アルミ生産最大手アルコアが8日発表した第2・四半期決算で、黒字に転換したことが判明。調整後1株利益は0.18ドル(予想:0.12ドル)、売上高は58.4億ドル(予想:56.5億ドル)と、共に市場予想を上回った。

Today’s Outlook -焦点は米中発の材料

直近の米株式は、企業決算を見据えた調整売りの側面が強かった。上記アルコアの決算を受け、この調整地合いが落ち着くかどうか、この点が本日の円相場のトレンドを左右しよう。

アジア時間は円高を警戒したい。国内で買い材料が見当たらない日経平均の拠り所は海外株式だが、昨日の軟調な流れを受け上値の重い展開が想定される。米金利への低下圧力が再び強まっているタイミングで、日経平均まで下落幅が拡大すれば、ドル円は目先のサポートポイント101.20レベルをトライする可能性があろう。

経済指標で注目すべきは、日本時間10時30分に予定されている中国の生産者物価指数(6月、PPI)と消費者物価指数(同月、CPI)だろう。市場予想以上ならば、オセアニア通貨にとってはポジティブ要因となろう。逆に冴えない内容となれば、ネガティブ要因となろう。後者の場合、アジア株式の動向次第では下落幅が拡大しよう。

海外時間は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(日本時間10日午前3時)のとドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言((日本時間10日午前3時30分)の内容に注目したい。特に注目は前者となろう。将来の利上げ時期やそのプロセスついて具体的な言及があれば、ドルショートカバーの展開となろう。

Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 101.85:200日MA 101.82:21日MA
サポート 101.20:サポートポイント 101.00:サポートポイント

21日MA(赤ライン)が200日MA(黄ライン)を下回るデットクロスに。昨日200日MAがレジスタンスとして意識された点も考えるなら、本日はダウンサイドへの警戒を常に持っておきたい。短期サポートライン101.35ブレイクならば、101.20レベル&101.00をトライする展開となろう。これらレベルでは、共に厚いビッドが断続的に観測されている。一方、トップサイドは、101.80台に密集する上記MAの攻防が焦点となろう。尚、101.90にはオファーが観測されている。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3650:レジスタンスポイント 1.3633:10日MA
サポート 1.3602:一目/基準線 1.3576:7月7日安値

21日MA&一目/基準線を挟んで方向感のない展開が継続中。下限を1.3675レベル、上限を10日MAと想定し、どちらをブレイクするかが焦点となろう。1.3570から1.3550レベルにかけてはビッドが並んでいる。オファーは1.3620、1.3645そして1.3650レベルにそれぞれ観測されている。

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