米国市場に左右されるドル円

Market Overview

18日の海外外為市場は、強弱まちまちの展開となった。この日発表された米消費者物価指数コア(前月比)は市場予想以下の内容となり、米利上げ期待をさらに強めるインパクトはなかった。ドル相場との相関性が高まっている長期金利の低下傾向は継続し、10年債のそれは1.73%台まで低下。米金利の低下はドル相場の上値を圧迫し、ドル円はNYタイムに103.74レベルまで下落する局面が見られた。一方、この日堅調に推移したのは英ポンドだった。英国政府サイドから「EU離脱をめぐる合意には議会の批准が必要になる可能性が高い」との発言が伝わったことで、Brexitに対する懸念が幾分後退したことがポンドのショートカバーを誘発した模様。ただ、対ドル&円での上昇幅は限定的だった。

他の市場動向だが、欧米株式は堅調に推移。特に米株は良好な企業決算が相場をサポートした。NY原油先物相場(WTI11月限)も買戻し優勢の展開となり、50ドルの大台を回復した。

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Analyst's view

今週に入り米金利の上昇には一服感が見られる。連れてドル高圧力も後退中。米金利が上昇基調を維持するためには、良好な指標データが必須条件となるが、9月の米CPIコアは前月比で0.1%増と市場予想の0.2%増にとどかず。また、前年同月比では2.2%増と前回の2.3%増から低下した。ただ、2012年前半以来の高水準まで上昇している点を考えるならば、利上げ期待を後退させる内容でもない。今後の指標データ次第で米金利は上下に振れる展開となろう。

本日は、米国内の個人消費動向に大きな影響を与える9月の住宅関連指標が発表される。住宅着工件数および建設許可件数はともに前月より改善する見通しとなっている。市場予想以上ならば、個人消費改善への期待から米金利のサポート要因となろう。米株も素直に上値トライとなろう。米金利上昇と米株高の「共存関係」となれば、ドル円は、目先のレジスタンスである104.67レベル(リトレースメント61.80%)を視野に入れる展開となろう。
逆に冴えな指標内容となれば、「米金利低下→ドル安」の展開が想定される。この場合、ドル円は米株の動向次第で下値の水準が決定されるだろう。本日の米企業決算(アメックス、イーベイ、モルガンスタンレー)が総じて良好ならば米株高維持の展開が想定される。ドル円は、日足一目/雲の上限(今日現在103.51)レベルでサポートされる可能性を意識したい。一方、米企業決算までが冴えない内容となれば、米株では調整色が強まろう。このケースでは、102円ミドルレベルまでの下落を想定したい。尚、102.60台には89日MA、102.50台には75日MAそして102.40台には21日MAがそれぞれ推移している。また、102.60レベルにはビッドの観測あり。テクニカルとオーダー状況の両面から鑑みるに、102円ミドルは下値攻防分岐となる可能性が高い。


【ドル円チャート】

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