原油価格の動向を注視

Market Overview

24日の海外外為市場は、ドル高優勢の展開となった。この日の原油価格はドル高で上値が圧迫される局面があったものの、米国の石油在庫が減少するとの期待から5日ぶりに反発(前日比+1.12%)。堅調な原油価格は海外株式の上昇のけん引役となった。また、良好な4月の米新築住宅販売件数も米株のサポート要因となった。原油価格と株式市場の反発は米金利の上昇圧力を強め、外為市場でのドル高圧力を強める結果に。ドル円(USD/JPY)は「株高+米金利上昇」を背景に110円台を回復。高値110.13レベルまで反発した。一方、ユーロドル(EUR/USD)は3月16日以来となる1.1130台までドル高が進行した。

尚、米金融政策の方向性に敏感な2年債利回りは、3月16日以来となる0.93%台を回復する局面が見られた。

bg_oil_steam_injection_699487

Analyst's view

ドルインデックスは今年最高値99.83ポイントを起点としたレジスタンスラインを視野に上昇トレンドを維持している。 米2年債利回りが3月16日の水準まで回復している点も考えるならば、「6月利上げ」の可能性を市場が意識していることは明白。今後の指標データ次第で、ドルインデックスはレジスタンスラインを突破し、3月下旬のレジスタンスポイント96.40レベルが次のターゲットとして浮上しよう(日足チャート参照)。

25日海外時間のドル円(USD/JPY)は、110円台を回復する展開となった。ドルインデックスの上昇トレンドに変化が見られない中、陽線と陰線が入り混じる展開となっている点を考えるならば、トレンドの決定要因はやはり株式市場、特にリスク選好の先導役である米株の動向次第ということになろう。その米株は再び原油価格の動向にセンシティブな状況となっている(相関係数が0.76まで再上昇、下図比較チャート参照)。

原油価格だが、本日は米国の週間石油在庫統計(米エネルギー情報局)の内容で上下に振れる展開が想定される。昨日はオクラホマ州でのクッシングの在庫減少が市場で意識され原油価格の反発要因となった。実際の数値で大幅な在庫減が確認されれば、供給過剰懸念の後退を受け節目の50ドルを視野に続伸する可能性がろう。その場合、株式市場が堅調さを維持し且つその動きに米金利が追随することで、外為市場ではドル高圧力がさらに強まる展開が想定される。ドル円(USD/JPY)は短期レジスタンスライン、ユーロドル(EUR/USD)は日足の一目/雲の下限を完全に下方ブレイクし、節目の1.1100をトライするかが注目される。

逆に石油在庫統計を受け原油価格が反落するならば、株式市場と米金利の圧迫要因となり、ドルインデックスはレジスタンスラインで上値がレジストされる展開を想定したい。ドル円(USD/JPY)及びユーロドル(EUR/USD)は単発のショートカバーによりドル高が抑制される状況を想定しておきたい。テクニカル面での焦点は「IG-TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS」を参照されたし。


【ドルインデックス日足チャート】

ドルインデックス日足チャート

fundamental_05252016_01-l


【比較チャート】青ライン:S&P500 赤ライン:WTI 黄ライン:相関係数(S&P-WTI)

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。