ドル相場の動向に要注意

Market Overview

18日の海外時間で原油価格(WTI5月限)が一時40ドル台を回復(終値は39.78ドル)する局面が見られた。底堅い原油価格の動向を受け外為市場では資源国&新興国通貨買い圧力が対ドルで強まり、アジア時間の下落幅を埋める展開となった。この動きはドル円(USD/JPY)を除いた他のドルストレートへも伝播し、ユーロドル(EUR/USD)は21日MAの突破に成功。ポンドやスイスフランも対ドルで堅調に推移した。
一方、ドル売り圧力以上に強かったのが円売り圧力だった。「原油価格反発+欧米株高+ドルストレートでの下落」を背景にクロス円の上昇が円安を牽引。USD/JPYはアジア時間に付けた安値107.83レベルから109.00手前まで反発する局面が見られた。

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Analyst's view

原油価格(WTI5月限)が底堅い展開となったことで、他の市場ではリスク選好優勢の展開に。興味深いのは、リスク選好下でユーロドル(EUR/USD)が上昇したことだろう。通常であれば、逆の展開(ユーロ売り・ドル買い)がこれまで見受けられたパターンだった。これほどドル安圧力が強まった背景にあるのは、対ドルでの資源国&新興国通貨買いだろう。
ただ、このトレンドは原油価格次第という側面が強い。増産凍結合意の決裂は前の週に織り込み済みという後付の理由から一時40ドル台を回復したWTI5月限だったが、産油国間同士の溝は深く(特にイラン問題がネック)、且つ価格が最終的に需給で決定される事実を考えるならば、6月のOPEC総会まで不安定な値動きが継続する可能性が高い。

もうひとつ興味深いのは米金利の動向だろう。各ゾーンの利回りが底打ち感を強めているが(比較チャート参照)、7日以降からこの傾向が強まっている点を考えるならば、株高に連動していることは明白。この状況が続けば「株高→米金利上昇→ドル高」のトレンドがいずれ形勢されよう。
この場合、問題となるのはドル高となって尚、現在の株高が維持できるかどうかという点だ。現在のマーケット状況では、ドル高は「リスク回避」要因(=株安・原油安要因)である。そのリスクを高める要因として目先注視すべきは、4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)だろう。6月利上げに向けたシグナルが発信された場合、外為市場ではイエレンFRBのハト派スタンスというテーマから脱却する可能性が高い。その場合、外為市場ではドルを買い戻す動きが強まる可能性が高いが、それで株式市場が崩れるならば、円相場はリスク回避(株安)の反応し、再び円高優勢の展開となろう。この場合、ドル円(USD/JPY)は107円ミドルレベルを維持できるかが焦点となろう。

【米金利比較チャート】黄:2年債 青:5年債 赤:10年債 緑:30年債

米金利チャート

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