リスク選好継続は米国イベント次第

Market Overview

原油価格(WTI)の反発基調が継続し、国際商品市況(CRB指数)も89日移動平均線(171.85前後)の突破に成功する等、年明け以降、リスク回避の震源地となっていた商品市況の改善は継続中。その結果、グローバル株式市場もリスク選好回帰ムードが続いている。今週の焦点は、このリスク選好トレンドの継続にあろう。そして、その鍵を握るのが米連邦公開市場委員会(FOMC、15-16日開催)と米指標データとなろう。

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Analyst's view

3月15-16日のFOMCでは利上げ見送りの公算が高い。また、今後の利上げペースについても引き続き「Data dependency-指標データ次第」というスタンスを示してこよう。

筆者は、米国外のリスクと利上げのハードルとなっている低インフレ状況についてどのような言及をしてくるか、この点に注目している。利上げ見送りの理由として、前者の点で昨年9月のFOMCと同じく警戒レベルを引き上げ、また後者の点で厳しい認識を示せば(2月雇用統計では賃金の伸びが予想外に抑制された)、市場は「ハト派のFOMC」と捉えよう。この場合、米金融引締め懸念の後退(=リスク選好要因)が国際商品市況と株式の両市場で意識される可能性があるが、実際にリスク選好の継続となるかどうかは米指標データ次第だろう。米国経済への先行き不透明感が具体的な数値で払拭されるならば、世界経済のけん引役不在という懸念の払拭につながることでリスク選好(=商品高 / 株高)の状況は継続しよう。その場合、外為市場では資源国&新興国通貨の買い戻しとクロス円を中心とした円安基調が継続しよう。ドル円(USD/JPY)は111.00-115.00、ユーロドルは(EUR/USD)は1.1050-1.1250をそれぞれ中心レンジと想定したい。

一方、「ハト派のFOMC」プラス「冴えない米指標データ」となれば、世界経済のけん引役不在への懸念を背景にリスク選好ムードに水を差すかたちとなろう。その場合、外為市場ではリスク回避の円高圧力がクロス円を中心に強まろう。USD/JPYもその動きに追随し下値トライとなろう。また、ユーロ相場も堅調に推移しよう。EUR/USDはどの水準で新たなレンジを形成するかが焦点となろう。それぞれのチャートポイントについては、「 Technical analysis highlights」を参照されたし。

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