徐々に上値が重くなりはじめた株式市場

Market Overview

11日の海外外為市場は、米国株式の軟調地合いを受け円買い圧力が強まった。USD/JPYは122.82レベルまで下落。クロス円も総じて円高優勢となったが、GBP/JPYは対ドル&ユーロでのポンド買い戻しを背景に堅調に推移。一方、資源国通貨は売り買いが交錯。原油価格が反落する等、商品市況の低迷傾向は相変わらずだが、ドル高に一服感が漂っていることもあり売りは限定的となった。

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Fundamentals Analysis Highlights

グローバル株式市場と商品市況の乖離はさらに拡大。CBR指数は節目の190.00ポイントを下抜け、中国リスクがピークに達した8月下旬の水準まで低下した(終値188.35)。目下、グローバル株式市場では大きく崩れるムードは感じられないが、イエレンFRBによる利上げ観測が再台頭して以降、徐々に上値が重くなり始めている点は要注意。直近の中国指標データ(=10月輸入は12か月連続の前年割れ・同月鉱工業生産は2008年11月以来の低い伸び・同月卸売物価は44カ月連続で前年を下回りデフレ圧力が強まっていることを示唆・不動産開発投資も鈍化)を考えるならば、今年前半のような商品市況の上昇による乖離収斂は期待できず、むしろ米利上げ観測の再台頭がトリガーとなり、グローバル株式市場の下落に伴う乖離収斂のシナリオが浮上する可能性があるからだ。

グローバル株式市場が持ち堪えている間は、ポジション調整を繰り返しながらも対主要国通貨全般でドル高優勢地合いが継続しよう。一方、上記のシナリオが現実味を帯びてくれば、円&ユーロのショートカバー圧力が強まろう。同時に資源国通貨と新興国通貨売りが対ドルで加速しよう。


Today’s Outlook

東京時間は、豪州の雇用統計(10月分)と豪ドルの反応を注視したい。直近に発表された中国指標データが同国の景気減速を示し、且つ商品市況が低迷する中、雇用統計が予想を下回れば豪ドル売り圧力が強まろう。下値トライとなった場合、対ドルでは9月7日安値0.6893を起点としたサポートライン(今日現在0.7015レベル)の攻防が焦点。ラインブレイクとなれば9月29日安値0.6934レベルが次のターゲットとなろう。対円では86円及び85.50トライを想定。

海外時間では、FEDスピーカー発言に注目したい。「12月利上げ」へのスタンスをあらためて強調してくるならば、一服感が漂っているドル高が再燃する可能性がある。この場合、注視すべきは米国株式の反応だろう。堅調に推移するならば、ドル相場は対主要国通貨で堅調に推移しよう。逆に続落ならば円&ユーロ買い優勢の展開となろう。一方、資源国通貨や新興国通貨は「株式下落・米金利上昇」を背景に売り優勢の展開が想定される。


Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 124.00:厚いオファー 123.59:リトレースメント76.40%
サポート 122.07:10日MA(青ライン) 122.00:ビッド

攻防分岐のリトレースメント76.40%でレジストされ反落。5日MAの下方ブレイクや再び70.00を割り込んできたRSIの状況を考えるならば、調整相場を警戒したい。焦点は122円台の維持となろう。122.07レベルには10日MA(青ライン)、122.00には10月15日安値118.06を起点としたサポートラインがクロスしている。
尚、直近のオーダー状況だが123.50-60はオファー優勢となっている。123.80上にはストップ、124.00には厚いオファーが観測されている。一方、122.50、122.30及び122.00にはビッドの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.0844:10日MA(青ライン) 1.0800:オファー
サポート 1.0650:ビッド 1.0600:ビッド

ショートカバーが継続中。RSIの30.00 overを考えるならば、目先は10日MAまでの反発を想定しておきたい。
直近のオーダー状況だが、1.08前後(1.0790-1.0820)はオファー優勢となっている。1.0850レベルにもオファーの観測あり。一方、ビッドは1.0650及び1.0600に観測されている。

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