日米金融政策イベントはリスク回避要因として警戒

アナリストコメント-日米金融政策イベントはリスク回避要因として警戒

チャート

27日の欧米株式市場は終始軟調地合いとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にしたポジション調整圧力が強まり易いタイミングで、原油価格は続落。これが嫌気され資源関連株に売り圧力が強まった。また、冴えない欧州企業の決算や見通しの下方修正(ドイツの化学大手BBASF / スイスの製薬大手ノバルティス)、そしてIBMの不正会計調査の影響も株式の圧迫要因に。株安に伴い米金利も低下。外為市場では円高優勢の展開に。一方、資源国通貨は総じて軟調地合いとなった。ドル相場は若干の買い優勢となるも、FOMC前ということもあり大きな値動きは見られず。USD/JPYは120円ミドル手前、EUR/USDは1.1050手前でこう着したまま、本日の東京時間を迎えている。

今回の(欧州&中国の金融緩和強化を背景とした)流動性相場で、資源関連アセット(資源国通貨/資源株/原油&ベースメタル)が10月初旬のリスク選好時と同じ軌跡を辿るかどうか、筆者はこの点を注視していた。結論から言うならば、それらアセットは今回の流動性相場の波に上手く乗ることが出来なかった。これは、欧中による金融緩和の影響以上に中国を中心とした世界経済の景気減速懸念の方が強く意識されていることを示唆している。

このタイミングでイエレンFRBが再度利上げを見送った場合、その理由(=海外リスクに対する警戒レベルの引き上げ / 米ファンダメンタルズ改善スピードの後退)によっては9月のFOMC同様、リスク回避圧力が強まる懸念があることは27日のレポートで指摘済み。米金融引締めリスクの後退によりリスク選好が高まったとしても、中国の内需縮小問題(=過剰供給問題)がすぐに解消されるわけではなく、また世界的な緩和レースを背景にドル高リスクがくすぶり続けることも考えるならば、10月初旬同様一過性の値動きで終わろう。日米金融政策イベントは、リスク回避要因(=株安 / 円高要因)として警戒したい。


USD/JPYチャートポイント&オーダー状況

レジスタンス

サポート

122.00:厚いオファー

120.30:一目/雲の下限(日足)

121.77:89日MA(赤ライン)

120.00:ビッド

121.74:8/28高値

119.80:厚いビッド

121.50:レジスタンスポイント
(10/23高値レベル)

119.77:一目/基準線(青ライン)&転換線
(黄ライン)(日足)

121.10-15:オファー

119.50:ビッド、下にストップ

 

 

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