焦点は米雇用統計と株式の反応

アナリストの視点- 先行き不透明感を意識する米金利

米金利

1日のグローバル株式市場は、2日の9月米雇用統計を意識し強弱まちまちの展開となり、明確な方向感はみられなかった。NY外為市場ではユーロ買い/新興国通貨売り優勢の展開に。ドル相場は冴えない9月のISM製造業景況指数を受け上値の重い状況が継続したが(ドルインデックスは小幅に反落したが)、大きな変動は見られず本日の東京時間を迎えている。

9月のISM製造業景況指数は50.2と前月(51.1)及び市場予想(50.6)を下回り、2013年5月以来の低水準となった。詳細を確認すると、新規受注指数は50.1と2012年11月以来の低水準へ落ち込んだ。また、雇用指数も50.5と前月の51.2から低下。イエレンFRBが年内利上げに踏み切るだけの決定打に欠ける内容だったことは明白であり、米金利は当然のごとく低空飛行が継続中。10年債利回りの低下幅が2年債のそれ以上に拡大傾向にある状況は、海外リスク(中国リスク・ドル高リスク・資源価格低迷)が米経済に及ぼすネガティブインパクトを懸念していることを示唆している。その海外リスクが短期で終息する兆しが見えない現状、目先の米金利の動向は株式市場次第ということになろう。

本日の焦点-9月米雇用統計と株式の反応

その株式市場(特に米国株式)のトレンドは目先、今晩の9月米雇用統計に左右されよう。市場予想(前月比)だが、非農業部門雇用者数変化は20.3万人、失業率は5.1%、平均賃金は0.2%(前年比2.4%)となっている。
注目すべきは、総じて市場予想を上回った場合の米株の反応だろう。上述の通り米債券市場では景気の先行き不透明感が意識され10年債利回りへの低下圧力が強まっており、良好な雇用統計は素直に株高要因となる可能性が高い。
その場合、米金利への低下圧力が後退することでドル相場は堅調に推移しよう。懸念すべきは、米金融引締めリスクが意識され米株が崩れるケースだろう。この場合、リスク回避のドル高(米金利の上昇のみのドル高)が想定されるが、それは一過性の値動きとなろう。
むしろ米株安が意識され、外為市場では円高圧力が強まる可能性が高いとみる。ユーロ相場も底堅く推移しよう。USD/JPY及びEUR/USDのチャートポイントは、下記「Technical analysis highlights」を参照されたい。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 120.90:200日MA(青ライン) 120.23:一目/転換線(黄ライン)
サポート 119.40:短期サポートライン 119.00:レンジの下限

引き続き119.00-121.00のレンジを想定。アップサイドで注視すべきテクニカルは日足転換線、雲、そして200日MAとなろう。ダウンサイドでの攻防分岐は、短期サポートライン(白点線)及び119.00となろう。転換線で3日連続上値がレジストされている状況を考えるならば、引き続き119円割れの展開を警戒したい。
尚、直近のオーダー状況だが121.00から121円ミドルレベルかけて断続的にオファーが並んでいる。ビッドは119.00に観測あり。また、119.20下にはストップの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1300:レンジの上限 1.1201:一目/転換線(赤ライン)
サポート 1.1155:89日MA(緑ライン)&サポートライン 1.1100:レンジの下限

1.1100-1.1300のレンジをどちらにブレイクするかが焦点となろう。レンジ内で注視すべきテクニカルポイントは上記の通り。トレンドを左右するのは、短期サポートラインでの攻防となろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.1240及び1.1280-1.1300はオファー優勢、1.1100にはビッドが観測されている。1.1280上にはストップの観測あり。

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