焦点はドル高の継続と米株の反応

アナリストの視点 -続伸も不透明感が拭えない米株

米国株式市場

9日の外為市場は、イエレンFRBによる年内利上げ観測を背景にドル買い優勢の展開が継続。EUR/SDUは3月19日以来となる1.0637レベルまでドル高が進行した。USD/JPYも厚いオファーが並んでいた120.50-60ゾーンを突破すると3月20日以来となる120.74レベルまで上昇。対資源国通貨 / 新興国通貨でも総じてドル高優勢の展開となった。

円相場全体を俯瞰すると、EUR/JPYとGBP/JPYの下落が目立った。前者(EUR/JPY)は3月17日以来となる128.24レベルまでユーロ安が進行。対ドルでのユーロ売りに加え、ギリシャリスクというユーロ特有の問題が軟調地合いの背景にある。後者(GBP/JPY)は5月7日の総選挙がポンド特有のリスクイベントとして意識されている。一方、株高と原油価格が50ドル付近で底固めの様相を呈していることでAUD/JPYやCAD/JPYは堅調に推移。NZD/JPYも91円レベルで底堅い状況が続く等、欧州通貨とは対照的な値動きとなった。

昨日はドル高と米株高が同時に発生した。だが、欧州株式の上昇(総じて1%以上の上昇率)と原油価格の反発にサポートされての米株高であることを考えるならば、米株の上値の重さは否めない。よって、筆者が指摘する「ドル高=米株安」という見立てにも変更はない。実際、ドル高が株式市場の懸念材料として強く意識され始めた3月上旬以降、ダウ平均やS&P500はじりじりと上値の水準を切り下げている。

再びドル高圧力が強まる中、来週14日以降、本格化する四半期決算までが総じて冴えない内容となれば、米株が崩れることで日欧株式も利益確定売り優勢の展開が散見されよう。結果、円相場ではクロス円を中心に円高が進行しよう。特に注目すべき通貨ペアは上記のEUR/JPYとGBP/JPYとなろう。「株安/クロス円下落」となれば、USD/JPYはドル高圧力よりも株安圧力(=円高圧力)に反応し、下値を模索(短期サポートラインをトライ)する展開となろう。

本日の焦点- ドル高が継続した場合の米株の反応

アジア時間は中国の3月指標データ(消費者物価/生産者物価)に注目したい。冴えない内容とればAUD/USDは日足の一目/基準線で上値がレジストされ、目先のサポートポイント0.7570レベルを視野に豪ドル売り優勢となろう。

欧州時間は前回よりも改善する見通しとなっている英国の2月指標データ(鉱工業生産指数/製造業生産指数)とポンド相場の動向が注目点となろう。予想以上となれば、ポンド相場はショートカバーの展開となろう。特に注目はダブルトップとなっているEUR/GBP。目先のサポートポイントである0.7220レベルを下方ブレイクすれば、0.7200で推移している一目/基準線を視野に下値トライ(ユーロ売り/ポンド買い)の展開となろう。

一日を通して注視すべきはドル相場の動向だろう。ドル高維持の場合、週末と来週以降本格化する四半期決算を控え、米株が崩れる可能性がある。米株が下値トライとなれば、円相場は上述した展開となろう。

アジア時間は中国の3月指標データ(消費者物価/生産者物価)に注目したい。冴えない内容とればAUD/USDは日足の一目/基準線で上値がレジストされ、目先のサポートポイント0.7570レベルを視野に豪ドル売り優勢となろう。

欧州時間は前回よりも改善する見通しとなっている英国の2月指標データ(鉱工業生産指数/製造業生産指数)とポンド相場の動向が注目点となろう。予想以上となれば、ポンド相場はショートカバーの展開となろう。特に注目はダブルトップとなっているEUR/GBP。目先のサポートポイントである0.7220レベルを下方ブレイクすれば、0.7200で推移している一目/基準線を視野に下値トライ(ユーロ売り/ポンド買い)の展開となろう。

一日を通して注視すべきはドル相場の動向だろう。ドル高維持の場合、週末と来週以降本格化する四半期決算を控え、米株が崩れる可能性がある。米株が下値トライとなれば、円相場は上述した展開となろう。

Technical analysis highlights

 

USD/JPY

レジスタンス 121.47:ボリンジャー上限(緑ライン) 121.00:レジスタンスポイント
サポート 120.09:21日MA(赤ライン) 119.45:4/7安値

21日MAのみならず、厚いオファーが観測されていた120.60をも上方ブレイク。株式市場の動向次第で121円台到達が視野に入ってきた。121円到達となれば、テクニカル面ではボリンジャー上限(MA:21 σ:2.0)をトライするかが注目される。一方、下値は21日MA(=120円台)の維持が焦点となろう。尚、直近のオーダー状況だが120.80レベルにはストップが観測されている。オファーは121.00とボリンジャー上限の上120.50にそれぞれ観測あり。ビッドは21日MA下の120.00に観測されている。

EUR/USD

レジスタンス 1.0792:21日MA(緑ライン) 1.0758:一目/基準線(赤ライン)
サポート 1.0602:リトレースメント76.40% 1.0580:3/18安値

一昨日は短期サポートラインを下方ブレイク。昨日は21日MAでレジストされ1.07割れ。さらにRSIが40.00以下となる等、テクニカル面ではダウンサイドに警戒すべきシグナルが点灯。目先のサポートポイントは1.1053からの76.40%戻し1.0602レベルとなろう。このポイントとも下方ブレイクした場合は、3月18日安値1.0580が次の焦点として浮上しよう。一方、上値は上記のテクニカルを突破出来るかが注目される。尚、直近のオーダー状況だが1.0800、1.0820、1.0850にはオファーが観測されている。1.0620 / 1.0600にはビッドが観測されえいる。

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