最大の焦点は米雇用統計

Market Overview -リスクセンチメント、再び改善

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5日の米国株式は、原油価格の反発やファイザーのM&A絡み報道が好感され堅調に推移。ダウ工業株30種平均は4日続伸し、1月8日以来の高値水準まで上昇。S&P500株価指数やナスダック総合そして小型株で構成するラッセル2000指数も軒並み1%以上(前日比)上昇した。欧州株式では、ストックス欧州600指数が約7年ぶり高値水準へと上昇。主要な新興国株価指数も総じて堅調に推移した(ブラジルボベスパは前日比-0.14%と小幅に下落)。

株高を受け、円相場はクロス円を中心に円安優勢の展開に。特にEUR/JPYは、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ中央銀行に対して最大595億ユーロ(約8兆320億円)の緊急流動性支援枠(ELA)を供与することを認める方針との報道を受け、ユーロの買戻し圧力が強まり、135円台を回復する局面が見られた。また、原油価格の反発はAUD買いを促し、AUD/JPYは92円手前まで反発。対ドルでもEURとAUDの買い戻し圧力が強まり、EUR/USDは再び21日MA(5日現在1.1507)を、AUD/USDは10日MA(5日現在0.7831)をそれぞれトライする展開となった。オセアニア時間では目立った値動きも見られず、USD/JPYは117.50前後、EUR/JPYは134.80前後そしてEUR/USDは1.1480前後で推移したまま本日の東京時間を迎えている。

ギリシャのユーロ圏離脱リスクの後退と原油価格の底入れ期待の高まりに加え、最後のピースである米ファンダメンタルズ改善期待が再び台頭すれば、米株は過去2年間見られた「1か月調整パターン」から脱するだろう。米株が再び騰勢を取り戻せば、グローバル株式市場の安定化に伴い、世界的なUSDロング調整の影響から直近の円相場はクロス円を中心とした円安トレンドとなろう。事実、昨日は「米株高/金利反発」となったにもかかわらず、対主要国通貨ではUSD売り優勢となった。USDの総合的なトレンドを示すドルインデックスの反落を考慮するならば、現在のUSDロング調整はEURショート調整の影響が大きいとも言える。よって、EUR/USDの反落、特に目先のサポートゾーン1.1250-1.1200を下方ブレイクがUSD高トレンド再開のシグナルのひとつと捉えたい。

Today’s Outlook -マーケットの耳目は雇用統計に

堅調な欧米株式やCME225先物が大阪取引所比+250反発したことを受け、本日の日経平均は堅調に推移する可能性が高い。よって、アジア時間の円相場は円安優勢を想定したい。ただ、マーケットの耳目が米雇用統計(1月)に集中している以上、上昇幅は限られよう。USD/JPYは21日MAの突破、EUR/JPYは135円台への再上昇が焦点となろう。

その米雇用統計の予想値だが、非農業部門雇用者数変化は23.0万人、失業率は5.6%となっている。これらの結果に加え、引き続き賃金動向も焦点となろう。総じて予想を上回るならば、米株での上値トライを背景に米金利の低下圧力が後退しよう。ドル相場は調整地合いが一時的に収束し、対主要国通貨でUSD高優勢の展開を想定したい。USD/JPYとEUR/USDのチャートポイントは、下記「TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS」を参照されたし。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 118.30:一目/基準線(5日現在) 117.91:21日MA(5日現在)
サポート 116.87:2月3日安値 115.85:1月16日安値

117.00-119.00のレンジ相場色が強まるUSD/JPYだが、目先は21日MA(赤ライン)の攻防が焦点となろう。米雇用統計でこのMAを突破すれば、一目/基準線(青ライン)そして、強固に上値をレジストしてきたリトレースメント61.80%戻し118.88レベルが次の焦点として浮上しよう。一方、21日MAの突破にすら失敗した場合は、1月16日安値115.85レベルを視野に下落幅が拡大する展開を想定したい。

ユーロドル

レジスタンス 1.1611:一目/基準線(5日現在) 1.1507:21日MA(5日現在)
サポート 1.1331:10日MA(5日現在) 1.1250:サポートポイント

次第に1.1250-1.1500のレンジ相場色が強まってきたEUR/USDだが、目先はUSD/JPY同様、21日MAでの攻防が焦点となろう。今晩の雇用統計によりUSD高圧力が強まれば、レンジの下限1.1250を維持できるかが焦点となろう。逆にUSD売り圧力を強める結果となれば、一目/基準線を目指す展開を想定したい。尚、直近のオーダー状況だが1.1500、1.1550、1.1600そして1.1650にはオファーが観測されている。ビッドは1.1400及び1.1300から1.1200にかけて断続的に観測されている。

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