欧米経済指標にらみの一日

Market Overview-円安トレンドさらに加速

bg_us stocks new 1

19日のNY外為市場では、円安トレンドがさらに加速した。政府・日銀による今後の政策期待と小幅ながらも反発した米金利の動向を受け、ドル円は2007年8月14日以来となる118円台へと上昇した。クロス円も総じて円安優勢の展開となり、ユーロ円は2008年10月2日以来となる148円台の到達を達成した。

一方、ドル相場は売り買いが交錯する展開に。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(10月28-29日開催分)で、インフレ期待の低下に対して警戒する必要性が示される等、事前に警戒されていたようなタカ派的な内容ではなかった。当初マーケットは「米債買い・ドル売り」で反応した。しかし、低インフレの要因は原油価格の下落にあるとする見解や、「相当な期間」の文言につて、一部メンバーが削除を要請したことが判明する等、利上げ観測を後退させるほどハト派的な内容でもなかったことで米金利は次第に反発色を強めた。対円でのドル高も合わさり、米ドルのトレンドを示すドルインデックスは小幅な反落にとどまった。


Today’s Outlook -欧米経済指標にらみ

アジア時間の円相場は、株式にらみの状況となろう。米株同様、国内株式も利益確定売りに圧されるようならば、円ショートを調整する動きが散見されよう。しかし、欧州中央銀行(ECB)の緩和強化観測を背景に堅調に推移する欧州株式や反発色を強めつつある新興国株式動向も鑑みるに、リスク選好ムードが後退しているわけではない。円買い圧力が強まってもドル円・クロス円共に下値は限定的だろう。
日本時間10時45分に中国のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。豪ドル相場の変動要因として注視したい。
本日最も注目すべきは、欧米経済指標だろう。
17時以降、ユーロ圏各国の製造業&サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。米金利の上昇が抑えられているタイミングで堅調な内容が続けば、対ドルでユーロのショートカバーがさらに進行しよう。
しかし、そのような展開となっても10月の米消費者物価指数(CPI)の内容次第ではドル買い圧力が強まる展開が想定される。CPIに加え、24時に発表される各米指標データも総じて強い内容となれば、ドル買い圧力がさらに強まる展開と想定したい。



Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 118.50:レジスタンスポイント 118.27:11月20日早朝高値
サポート 116.60レベル:短期サポートライン(緑ライン) 116.00レベル:トレンドチャネル下限

本日早朝に118円台へと再上昇。その後も堅調に推移していることを考えるならば、本日も上値トライを想定したい。トレンドチャネルの上限を突破している現状を鑑みるに、厚いオファーとオプションバリアが観測されている118.50レベルをトライする展開を想定しておきたい。
一方、下値は、11月10日安値113.85を起点とした短期サポートライン(緑ライン)の維持が焦点となろう。116.80&116.60レベルにはビッドが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.2685:リトレースメント61.80% 1.2623:リトレースメント50.00%
サポート 1.2450:サポートポイント 1.2400:サポートポイント

ユーロのショートカバーが継続。目先の焦点は、1.2623レベルでの攻防だろう。1.2358からの半値戻しが位置しており、レジスタンスとして意識される可能性があろう。昨日の短期レジスタンスラインで上値が抑えられた状況を考えるならば、このレベルまでの反発が限界と想定される。しかし、米金利の動向次第では1.26後半への攻防へとシフトする可能性も考慮しておきたい。テクニカル面では、リトレースメント61.80%の1.2685レベルでの攻防が焦点となろう。
尚、朝方のオーダー状況だが、1.2600前後及び1.2650レベルにはオファーが観測されている。ビッドは1.2400、1.2350レベルにそれぞれ観測されている。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • 利点と制限

    売りポジションの保有から取引をスタートする事により下落市場で利益を得たり、既に保有している金融資産のリスクヘッジを行うことができます。このセクションでは「売り」取引の仕組みについて学びます。

  • 料金設定とファンディングコスト

    ここでは、CFD(差金決済取引)の取引とその仕組みについて例を挙げながら紹介し、CFD取引のメリットについて説明いたします。
    さらに、料金設定とファンディングコストについても解説いたします。

  • 外国為替取引

    世界最大で最も流動性の高い金融市場の仕組みについて理解します。どのように国際通貨が取引されているかをご説明し、ポピュラーマーケットの取引を開始する前に知っておくべき重要ポイントを押さえます。