レンジ相場を想定

Market Overview-控え方向感の乏しい展開

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週明けの米国株式は好調な企業決算を背景にダウ平均とナスダック総合が堅調さを維持した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え積極的な上値追いは限られた。S&P500種は終始軟調な展開となった。
一方、主要な欧州株価指数は、ドイツのIFO指数が2012年12月以来の低水準となったことを受け総じて下落。ユーロ相場は対円&ポンドで上値の重い展開となった。ユーロドルは1.2700を挟んでの小動きとなった。
新興国株式も欧州株式同様上値の重い展開となった。下げが最もきつかったのは、ブラジル大統領選挙で現職のルセフ氏当選を嫌気したブラジルボベスパ指数。一時は6%超急落する局面が見られた。外為市場ではレアル売りも加速し、約6年ぶりの安値をつけた。また、軟調なグローバル株式市場は外為市場での円買いを誘発。ドル円はNY時間に安値107.60レベルまで下落した。欧州時間以降のクロス円も総じて円高優勢地合いとなった。本日オセアニア時間では再び円を売る動きが散見されるも戻りは限定的で、ドル円は108円台を回復できずに東京時間を迎えつつある。

ブラジル大統領選挙は上述の通り現職のルセフ氏が僅差(51.6%vs48.4%)で再選を果たした。経済改革推進派のネベス候補が落選したことでブラジルマーケットは上記(株安・通貨売り)の反応。ただ、この影響が他の中南米市場や新興国市場に大きな混乱を来すことはなかった。背景には、米緩和政策が長期化するとの根強い期待感があるからだろう。これは言い換えれば、イエレンFRBがFOMC声明でタカ派スタンスへの転換を鮮明にしない限り、株式市場を中心に緩やかなリスク選好トレンドは継続する可能性が高いということでもある。

Today’s Outlook -レンジ相場の一日

本日より2日間の日程でFOMCが開催される。世界経済の減速懸念や直近の米連邦準備理事会(FRB)要人のハト派発言を受け、米緩和長期化期待が高まっているものの、重要イベント前に積極的に動くタイミングでもないことから、本日の外為市場はレンジ相場に終始する可能性が高いだろう。

ドル円は、日足の一目/基準線が推移する107.65前後を下限、9日以降上値を抑え続けている108.30レベルを上限と想定したい。ユーロドルは1.27を挟んでの小動きとなる可能性が高いだろう。

尚、日本時間21時30分以降、耐久財受注(9月)をはじめとした米国経済指標が順次発表される。最も注目すべきは消23時発表の費者信頼感指数(10月)だが、FOMCを直前に控えているタイミングでは、市場予想(87.0)を余程大きく上回らない限り、ドル買い圧力が強まる展開とはならないだろう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 108.93:リトレースメント76.40% 108.55:短期レジスタンスライン
サポート 107.64:一目/基準線(赤ライン) 107.50:短期サポートライン

中心レンジを107.64-108.30レベルと想定し、下限を下方ブレイクした場合は短期サポートライン、上限を突破した場合は短期サポートラインが、それぞれ次の焦点として浮上しよう。
尚、朝方のオーダー状況だが、108.50、108.80そして109.00にはそれぞれオファーが観測されている。ビッドは107.50以下より断続的に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.2750:一目/転換線(黄ライン) 1.2721:10日MA(緑ライン)
サポート 1.2665:10月27日安値 1.2600:サポートポイント

ドルもユーロも買えない現状を考えるなら、1.2700を挟んでのレンジ相場を想定したい。ただ、米緩和長期化観測が強まっている状況から、転換線が位置する1.2750レベルまでドル売り(ユーロショートの調整)が進行する可能性があろう。下値は1.26台の維持を想定したい。
朝方のオーダー状況だが、転換線が推移している1.2750レベルにはオファーが観測されている。一方、1.26前半はビッド優勢となっている。

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