焦点は米欧経済指標

Market Overview-リスオフムード後退もドル高は継続

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週明けのグローバル株式市場は、リスクオンムードが俄かに後退。香港で民主化を求める抗議活動が激化したことを受け香港株は急落。さらに中東の地政学リスクが再び不透明感を増してきたことも合わさり、主要な欧米&新興国株式も総じて上値の重い展開となった。
冴えない株式市場の動向は、安全資産である米国債券への投資妙味を高め米金利は低下。そして、米金利の低下は外為市場でのドルロング調整を促し、ユーロドルは1.27台を回復する局面が見られた。ただ、1.27前半まで低下した5日MAすらトライすることなく再びユーロ安/ドル高へ転じたこと、ドル円が109円台を維持したこと、そしてドルインデックスが小幅な反落とどまった事実も鑑みるに、ドル高先高観は依然として根強いと言える。

昨日、米商務省が発表した8月の個人消費支出(PCE)は、前月比で0.5%増加と市場予想(0.4%増)を上回った。耐久財支出(自動車・家財道具等)はインフレ調整後で1.9%増と5ヶ月ぶりの大幅な伸びを記録。サービス支出(旅行・医療等)もインフレ調整後で0.4%増加した。また、コアデフレータは前年比1.5%増と、こちらも市場予想(1.4%増)を上回った。目標値である2.0%は依然として下回り続けているが、来月3日(金)発表の雇用統計(9月分)で、非農業部門雇用者数だけでなく賃金の伸びも確認されれば、マーケットは将来のインフレ上昇を意識しよう。そのような思惑が台頭すれば、米国と日欧における金融政策の方向性の違いがより意識されることで、中長期スパンでのドル高トレンド継続の可能性を高めよう。

Today’s Outlook -米欧経済指標次第でユーロドルは1.2600トライも

アジア時間の外為市場は株式にらみの展開となろう。リスクオンムードの後退が継続すれば、円ショートを調整する動きが強まろう。また、資源国通貨や新興国通貨は対ドルで下落トレンドを辿ろう。日本時間10時45分に9月の中国HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。改定値のため市場へのインパクトは限られると思われるが、中国リスクが再び意識されているタイミングで下方修正されれば、豪ドル相場の圧迫要因となろう。

欧州時間以降は、欧米経済指標にマーケットの耳目が集まろう。日本時間18時に9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP、速報値)がそれぞれ発表される。市場予想は0.3%増(前回:0.4%増)。域内の低インフレ傾向が改めて確認されれば、欧州中央銀行(ECB)による緩和強化が意識されユーロ相場を圧迫しよう。逆に市場予想以上ならば、ユーロショートカバーの動きが強まろう。
HICPが下振れると同時に、22時以降に発表される米経済指標が総じて市場予想を上回る内容となれば、米欧の金融政策のコントラスト(方向性の違い)が意識され、ユーロドルは次のサポートポイント1.2600を視野に下落幅が拡大しよう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 110.00:心理的節目 109.75:9月29日
サポート 108.25:9月23日安値 108.00:サポートポイント

ベースシナリオは110円の突破。既に109.50レベルの突破には成功しており、その可能性は高まっている。下値は108円台の維持が焦点となろう。朝方のオーダー状況を確認すると、109.75から110.00にかけてはオファーとストップが混在している状況となっている。ビッドは、109.00、108.80そして108.50レベルにそれぞれ観測されている。なお、108.50下にはストップの観測あり。

ユーロドル

レジスタンス 1.2760:9月26日高値 1.2720:5日MA
サポート 1.2650:サポートポイント 1.2600:サポートポイント

1.2600トライを常に意識する展開に。目先の焦点は厚いビッドが1.2650前後だが、上述した欧米経済指標の結果次第では、1.2600をトライする展開となろう。一方、上値は5日MAの突破が目先の焦点となろう。1.2750から1.2800にかけては断続的にオファーが観測されている。

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