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金利上昇への耐性高まる米株

Market Summary
7日の外為市場は円売り優勢の展開となった。米中間選挙は想定通りの結果(=上下院で多数派が異なるねじれ議会の結果)で終了。この日の米株は続伸。長期金利も株高に追随し、一時3.25%まで上昇した。米国市場の動向を受けドル円は113円前半から113.60レベルまで反発。クロス円では、株高に加え米ドル安の影響も重なり、NZD円と豪ドル円の上昇が目立った。
米株は主要3指数が上昇した。波乱なく米中間選挙が終了したことを受け、ハイテクおよびヘルスケア株を中心に買いが入った。S&P500指数は2,800ポイントを回復。一時、先月17日以来となる2,815ポイントまで上昇する局面が見られた。一方、ナスダック総合指数はアマゾンが上昇のけん引役となり、前日比194.790ポイント高の7570.754と、先月17日以来の水準で終えた。国際商品市況では、NY原油先物12月限が前日比0.54ドル安の1バレル=61.67ドルと8日続落。米原油在庫の増加が相場の重石となった。一方、NY金先物12 月限は、前日比2.4ドル高の1トロイオンス=1228.7と反発。主要先進国通貨に対する米ドル安が相場をサポートした。

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Market Analysis
米中間選挙の結果を受けた7日の米国市場は、リスク選好(=株高 / 金利上昇)で反応。注視すべきは、米長期金利が先月9日以来となる3.25%の水準まで急騰したにもかかわらず、米株が急伸した事実だろう。長期金利が3.261%(10月9日高水準)を突破してなお、米株が反発基調を維持するならば、株高トレンドが耐え得る金利の適正水準が3.1%台から3.2%台へ切り上がったと判断したい。本日はFOMCが予定されている。10月の米雇用統計の結果と最新のFOMC議事録(9月25-26日開催分)の内容を考えるならば、声明文は米経済の先行きについて前回と同じく強気スタンスを踏襲する内容となろう。また、金利先物市場では12月利上げが既に織り込まれている。よって、11月FOMCは現在の米国市場のサポート要因となるか、無風で通過すると想定している。

ドル円は引き続き底堅い展開が続こう。上値の攻防分岐は114.00となろう。このレベル付近では標準誤差回帰分析バンドの上限が推移し、且つオファーが観測されている。昨日上値をレジストした113.80レベルの突破は114.00トライのシグナルとして意識したい。113.80-90ゾーンにもオファーの観測あり。下値の焦点は113円台の維持となろう。一方、調整相場が続いているユーロドルだが、昨日は心理的節目の1.1500で見事に上値がレジストされ、長い上ヒゲが示現。ローソク足の形状も相場の気迷いを示す十字線となった。米独利回り格差の拡大傾向も考えるならば、本日は下値トライを警戒したい。サポートポイントとして注目すべき水準は1.1380および1.1370。これらを下方ブレイクする場合は、ビッドが観測されている1.1350までの下落を想定したい。一方、上値の焦点は21日MA(1.1446)および1.1500となろう。後者のレベルにはオファーの観測あり。

【チャート①:米国市場の動向】

us10years yield S&P500 米10年債利回り

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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