今週の焦点

Weekly Outlook
今週の外為市場は、引き続き米国イベントにらみの展開となろう。注視すべきは①3月消費者物価指数(CPI)、②FOMC議事録(3月20日-21日開催分)、③米中貿易交渉に関する報道、④FEDスピーカーの言動となろう。①と②は主に米ドル相場のトレンドを大きく左右しよう。一方、③は株式トレンドを左右しその影響が円相場に波及しよう。ドル円の想定レンジは105.50-108.50と若干上方修正。短期リスクリバーサルは、ドル円の下落圧力の後退を示唆。この状況で、③に関しポジティブな報道が確認される場合、株式市場の反発に伴い108.00トライの展開が散見されよう。一方、ユーロドルは1.2200-1.2500のレンジ相場を想定し、1.2200ブレイクとなれば調整相場の加速を警戒したい。一方、1.25トライのシグナルのひとつとして、目先は21日MAの攻防が焦点となろう。尚、④のFEDスピーカーは主にハト派スタンスのメンバーの講演が予定されている。

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Market Analysis
今週、米ドル相場のトレンドを左右するイベントとして注視すべきは、11日の3月CPIとFOMC議事録となろう。3月雇用統計の平均時給は前年同月比2.7%と、前月の同2.6%から加速した。CPIコア指数の市場予想は前年同月比で2.1%(前回:同1.8%)。市場予想以上ならばFEDのインフレ目標に達する可能性がある。賃金の伸びがインフレ圧力の高まりに寄与していることが確認されれば、低下基調にある米長期金利に再び上昇圧力が強まることで米ドル相場をサポートしよう。一方、FOMC議事録では景気動向、特にインフレ動向に関する詳細な議論の有無が焦点となろう。声明文では「インフレ注視」のスタンスを維持した。だが、ドットチャートは今年3回のペースこそ維持したものの、昨年12月時点からタカ派スタンスのメンバーが増えている。詳細な議論の過程でインフレ見通しについて強気の意見があり、それが3月ドットチャートの状況つながったと市場が判断するならば米ドル買い圧力が強まろう。米ドル高のケースでは、ドル円以外のドルストレートは素直に米ドル高優勢地合いとなろう。このケースでの焦点は1.22台の維持となろう。すぐ下には89日MAが推移している(チャート①参照)。

一方、ドル円は上述した要因に加え、株式動向も注視する必要があろう。株式動向を左右する要因として、今週も③の米中貿易関連の報道を常に確認したい。リスクリバーサル(1W / 1M)はドル円の下落圧力が後退していることを示唆する状況へ転じている。米中双方が妥協点を見出す方向に舵を切るならば、株式反発を背景にドル円はオファーとオプションバリアが観測されている108.00トライを想定したい。一方、ネガティブな報道が続けば、108円をレジスタンスに下値トライを想定したい。上下のチャートポイントについては、別途週間テクニカルレポートを参照されたし。尚、①と②で米ドル高圧力が強まる場合、株式市場の下落要因となる可能性があるため要注意。

【チャート①:ユーロドル】

EURUSD ユーロ$

【チャート②:ドル円】

USDJPY ドル円

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