イベント多いが注目は米国発の材料

Market Overview-イベント目白押しの1週間

article_NFP

今週は欧米中経済指標に加え、日銀金融政策決定会合、ドラギ欧州中央銀行(ECB)とイエレン連邦準備理事会(FRB)の議会証言と、材料に事欠かない1週間となる。

ドル&円相場のトレンドを見極める上で最も注目すべきは、やはり米国発の材料だろう。個人消費の動向を見極める上で重要な小売売上高(6月)を皮切りに、重要経済指標が順次発表される。総じて強い内容が続けば、今月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)から来月下旬のジャクソンホールにかけて、イエレンFRB内で中立派と目されるメンバーの言動が徐々にタカ派スタンスへ傾く可能性が高まろう。また、投資家のリスクセンチメントを大きく左右するのが米株の動向だろう。そして米株の動向を左右するのが、上記の経済指標と四半期決算となろう。今週はシティグループ、JPモルガン、ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカといった金融大手を皮切りに、インテル、ジェネラルエレクトリック、コカコーラ、AT&T、フォード、キャタピラー、エクソンモービルといった伝統企業から、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、アップル、フェイスブックといった新興企業まで、主要企業の決算発表が目白押しとなっている。中東の地政学的リスクが水面下でくすぶり続け、且つ欧州金融不安までが再びクローズアップされつつある中、米株の動向はよりグローバル株式のトレンドを左右しよう。上記の経済指標と企業決算が総じて強い内容ならば、米株は史上最高値圏を維持すると同時に、米金利への低下圧力が後退しよう。外為市場では、株高を背景とした円安と米金利反発を受けたドル買い圧力が強まろう。

一方、企業決算が好調で、経済指標が強弱まちまちの場合、バリエーション(株価評価)懸念は後退するが、イエレンFRBがタカ派スタンスへ転じると判断するのは早計との見方が台頭し、株高オンリー相場となろう。この場合、外為市場ではドル&円売り圧力が強まり、対照的に高金利、資源国そして新興国通貨への買い圧力が強まろう。

最も警戒すべきシナリオは、米経済指標と企業決算が総じて冴えない内容となった場合だろう。米株が崩れることでグローバル株式全体がリスクオフムードを強める展開になることは想像に難くない。外為市場では、円とスイスフランへの逃避買い需要が高まろう。一方、高金利、資源国そして新興国通貨にとってはネガティブ要因となろう。金融不安が再び意識されやすいタイミングでのリスクオフはユーロの下落も誘発しよう。ドル相場は、リスク回避のドル買いも合わさり急落という事態は考えにくい。しかし、株安と米金利の低下が同時に発生すれば、ドル円は100台への攻防へとシフトしよう。

尚、明日の日銀金融政策決定会合及び15・16日のイエレンFRB議長による半期に一度の議会証言(上下両院)で、新たな材料が提供される可能性は低いだろう。前者は円買い要因、後者はドル買い要因として認識しておきたい。

 

Today’s Outlook -ドラギ発言

本日は、ユーロ圏の鉱工業生産(5月)以外、日米欧共に重要経済指標の発表は予定されていない。米企業決算の結果を受けた米株の動向を見極めたいとの思惑から、NYタイムまで外為市場では目立った値動きは見られないだろう。NYタイム以降は、米株の動向に左右される展開となろう。

米株以外で注目すべきは、ドラギECB総裁による欧州議会での証言だろう。ポルトガル銀行に端を発した信用不安について警戒感を示すかが注目される。尚、ユーロ相場は基本的にベアスタンスと想定しておきたい。

Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 101.91:200日MA 101.74:21日MA
サポート 101.00:サポートポイント 100.82:5月21日安値

100.75-101.90を中心レンジと想定し、上限と下限、どちらをブレイクするかが注目される。上限トライとなった場合、テクニカル面で注目すべきは、101.80を挟んで展開している21日MA(赤ライン)が200日MA(黄ライン)だろう。一方、下値は101.00、100.82(5月21日安値)、100.75(2月4日安値)を重要サポートポイントとして認識しておきたい。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3677:200日MA 1.3622:10日MA
サポート 1.3550:サポートポイント 1.3500:サポートポイント

焦点は、1.36下で推移している短期サポートライでの攻防となろう。下方ブレイクならば、1.3550&1.3500を視野に下落幅が拡大しよう。一方、このラインを維持し続けるならば、1.3620前後で推移している10日MA、1.3675前後で推移している200日MAでの攻防に注目したい。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • はじめに

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。

  • 先物

    主要株価指数と非主要株価指数の目的、さらにその算出方法について理解します。世界で最もポピュラーな取引商品のいくつかを例に挙げ、株価指数という乱高下の激しい市場のエクスポージャーを得る方法を学びます。

  • 株価

    株式なくしては、各国の経済に不可欠な株式市場は成り立たないでしょう。ここでは、株式取引が個人投資家の収入源と大きな資産になる一方、いかに企業の拡大・成長につながるかということを学びます。