リスクは株式市場の反落

リスクは株式市場の反落

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19日の米株式市場は連邦準備理事会(FRB)の緩和継続スタンスが意識され、ダウ工業株30種平均は5日続伸。S&P500種株価指数も小幅ながら最高値を更新した。一方、米債券市場では、株高継続や30年物インフレ連動国債(TIPS)入札の不調を背景に米金利が反発。外為市場ではドル売り優勢となるも、大きな値動きは見られず本日の東京時間を迎えている。

イエレンFRBのハト派スタンス継続を受け、短期的には米金利の低空飛行が続く可能性がある。だが、昨日の値動きで気になったのは、イエレンFRBのハト派スタンス継続にもかかわらず、米金利が反発したことだ。上述した理由以外に、米雇用統計をはじめとした堅調な経済指標、特に消費者物価指数(5月)の予想以上の伸びが意識されている可能性がある。この点を確認するには、今後の展開を見極める必要があるが、ファンダメンタルズ改善期待を背景に米金利への低下圧力が相殺される状況が続けば、ドル相場全体が大きく下落する可能性は後退しよう。実際、ドルインデックスは小幅に下落しているものの、200日MAはかろうじて維持している。

Today’s Outlook -株式市場の反落に注意

円相場は引き続き株式にらみの展開となろう。米株の5日続伸を受け、アジア株式が堅調に推移すれば、円相場はクロス円を中心に円売り圧力がかかり続けるだろう。特にファンダメンタルズ改善期待と再び利上げ期待が台頭してきたポンド円は上値トライの展開となろう。

しかし、より警戒すべきは株式市場の反落だろう。イラク情勢が不透明感を増す中、NY金先物(8月限)は19日、一気に1300ドル台を回復。NY原油先物7月限(WTI)も1バレル=106ドル台まで上昇し、商品市場では俄かに不穏なフムードが強まっている。さらに週末というタイミングも考えるなら、グローバル株式市場では利益確定売り優勢となり、「株安・米金利低下」が円相場を直撃する可能性があろう。そのような展開となれば、ドル円は101.65前後で推移している200日MAをトライする展開となろう。クロス円も株安に連動し、円高圧力が強まろう。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.80:6月4日高値 102.23:89日MA
サポート 101.65:200日MA 101.00:サポートポイント

200日MA(黄ライン)を下限、89日MA(赤ライン)を上限と想定し、どちらのMAを完全にブレイクするかが焦点となろう。200日MAを下方ブレイクした場合は101.00が、89日MAを上方ブレイクした場合は厚いオファーが観測されている102.40-60ゾーンと102.80(6月4日高値)が次の焦点として浮上しよう。尚、101.70以下から101.20にかけてはビッドとストップが混在している。

ユーロドル

レジスタンス 1.3677:6月6日高値 1.3643:6月19日高値
サポート 1.3503:6月5日安値 1.3477:2月3日安値

レンジを上方ブレイク。しかし昨日のローソク足の形状を見る限り、このまま上値をトライし続けるムードは感じられない。目先は昨日高値と6日高値1.3677レベルでの攻防が焦点となろう。一方、下値は1.35台の維持が焦点となろう。尚、朝方のオーダー状況だが、1.3650&1.3680には厚いオファーが観測されている。上の水準ではそれぞれストップが観測されている。ビッドは、1.3550から1.3530レベルに断続的に観測されている。

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